現在行われているEURO2020で決勝に進出することに成功したイタリア代表。イングランドと欧州王者の座を賭けて戦う。
今回はそのイタリアから、「90年代以降にプレーした名ファンタジスタTOP10」をご紹介する。
10位:クリスティアーノ・ドーニ
最後の一人を選ぶのは難しかった。アルベルティーニやピルロはレジスタであり、シニョーリはよりストライカーで、いわゆるファンタジスタとは言えない。ドメニコ・モルフェオは代表経験がない。トマス・ロカテッリと悩んだ末にクリスティアーノ・ドーニを選んだ。
ボローニャ、ブレシア、そしてアタランタなどで長くプレーしたアタッカーで、セリエAの中堅クラブの中では傑出した攻撃的MFとして知られた。2002年ワールドカップのメンバーにもなっている。
9位:セバスティアン・ジョヴィンコ
もうひとり近年のファンタジスタをあげるとするならば、160cm代前半という体格から鋭いプレーを繰り出したセバスティアン・ジョヴィンコの名前が出てくるだろう。
高いテクニックと加速力、豊富なスタミナ、高い得点力、そして正確なフリーキックを備えており、見ていてワクワクさせてくれる選手だった。ただユヴェントスでなかなか一貫性ある出番が得られず、27歳でMLSへと移籍していった。その後はなかなか代表に縁がない選手となってしまった。
8位:アレッサンドロ・ディアマンティ
近年のファンタジスタはかなり小粒な選手が多かったが、ディアマンティはEURO2012の準優勝に貢献するなどイタリア代表でも実績を残した男だ。残念ながらその後中国へと行ったためにアッズーリでのキャリアは17試合のみとなった。
左足から繰り出す鋭いクロスボールや切れのあるタッチを備えたアタッカーで、ダイナミックな攻撃を作り出すことができた。もう少し代表でのプレーを見ていたかったが…。
7位:アントニオ・カッサーノ
インパクトはおそらくこのランキングでもトップクラスに強烈だったアントニオ・カッサーノ。そのピッチ外での問題児っぷりに加え、その足から繰り出される信じられないようなプレーは数多くのファンを魅了した。
残念ながらその破天荒さと規律の欠如がキャリアをかなり短く切り揃えてしまったものの、2008年に結婚してからは妻のおかげで落ち着き、近年はテレビのコメンテーターとして口のファンタジスタっぷりを見せている。