昨年から拡大してきた新型コロナウイルスの影響により、経済的に大きなダメージを受けているサッカー界。

観客の入場が不可能になったこともありマッチデー収入はゼロになり、フランスでは放映権の交渉がこじれたことによって予想よりも赤字が拡大している。

フランスリーグではDNCG(Direction Nationale du Contrôle de Gestion)という外部機関によって各クラブの経営状態が厳しく監視されている。

その結果によってアンジェ、ボルドーの2クラブが暫定的に2部への降格処分を言い渡されるなど(後に控訴が認められて撤回)、混乱が広がっていた。

そして今回『L'Equipe』のインタビューにDNCGの会長であるジャン=マルク・ミケレル氏が以下のように話したという。

ジャン=マルク・ミケレル

「2シーズンで、リーグアンのクラブは7億ユーロ(およそ909.9億円)の収益を失った。放映権で4億ユーロ、移籍で3億ユーロ。パンデミックに関連する他の要素を追加すると、2020年は7億3000万ユーロの損失だ。

各クラブは財政的に枯渇している。もしフランスが第4波のパンデミックを経験していたら、破産を回避することはできなかった。

多くの株主は能力を使い果たしているが、最悪の事態はまだ来ていない。

リーグアンとリーグドゥのクラブは戦略を見直す必要がある。賃金の額を減らすか、あるいは契約している選手の数を25名に制限するかだ。

いくつかのクラブは40人以上の契約を持っている。それは全く意味がない。

積極的で勇気のある即時の改革がなければ、これからのシーズンを乗り越えられる方法はないだろう」

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その中で今夏、パリ・サンジェルマンだけはジョルジニオ・ワイナルドゥムやアシュラフ・ハキミ、セルヒオ・ラモス、そしてジャンルイージ・ドンナルンマと大補強を敢行している。彼らの1強になることは必至だろうか…。

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