開幕から1ヶ月以上が経過し、ますます盛り上がりを見せているイングランド・プレミアリーグ。
しかし下部リーグでは試合の延期や中止が相次いでいる。それは新型コロナウイルスの影響ではなく、現在イギリスを襲っている「ガソリン危機」のためだ。
【動画】ガソリンスタンドの前で渋滞する車。ガソリンを求める消費者は後が絶えない
マスメディアで「ブレクジット(EU離脱)の影響で移民労働者が減少し、トラック運転手の不足が深刻となっており、ガソリンなど燃料が不足する可能性がある」と報じられたことで、民衆が買い占めに走るようになった。
そのため消費者がガソリンを求めて各スタンドに殺到し、通常の5倍ほどの量が売られる状況に。
実際は現状でガソリン供給が極めて不足しているわけではなかったのだが、この買い占め行動のために実際に供給不足となってしまったという。
そのため、各サッカークラブも遠征に使用する燃料を手に入れることができなくなってしまい、試合の開催が不可能になっているのだ。
『Mirror』によれば、イングランド8部を戦っているハーンベイというクラブは、僅か14マイルしか離れていないラムズゲートでのアウェイゲームに向かうことが出来ず、試合の延期を要請した。
🚨 Ashford United can confirm that Tuesday evening’s fixture away to @HastingsUFC has been postponed in view of the current fuel situation 🚨#COYNAB🔩 #AUFC💚
— Ashford United FC (@AshfordUnitedFC) September 26, 2021
燃料不足の影響はしばらく続くと考えられていることから、7部のアッシュフォード・ユナイテッドも「火曜日に行われるヘイスティングスとの試合を延期する」という決断を下していた。
通常の需要に対しては燃料が不足しているわけではないため、イギリス政府は「予防策として事前に購入するのではなく、通常通りに購入して欲しい」と消費者に呼びかけており、「ガソリン危機」の収束を急いでいるそう。
ただやはり消費者のパニック・バイはしばらく続くと考えられており、サッカー界にもまだまだ影響が続きそうだ。
【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名