現在、日本人選手4人が所属するセルティック。
2005~2009年までプレーした中村俊輔は、145試合で31ゴールを決めるなどクラブの英雄になった。
そうしたなか、元スコットランド代表DFスティーヴン・プレスリーがベストイレブンに俊輔を選出していた。
48歳の彼はレンジャーズやセルティック、ハーツでプレーしたDF。2006~2008年に所属したセルティックでは18試合にしか出場しなかったが、俊輔のプレーは目に焼き付いているようだ。
『Football Scotland』の企画でベストイレブンを選んだプレスリーはこう話している。
スティーヴン・プレスリー
「彼は並外れたセットプレーキッカーだった。素晴らしいプロフェッショナルでもあったね。
彼はボールを貰っても、常に何かをしなければいけないとは思っていなかった。
仕事の多くがとてもシンプルだったが、そのシンプルなことを本当にうまくやっていたよ。
そして、ここぞという時にそれを発揮するクオリティーがあった。
稲妻のようなスピードはなかったけれど、ボールの扱い方は素晴らしかったね。
ボールを支配するチームにフィットする選手だったと思う。
ファイナルサードでボールを託せば、彼はその瞬間を生み出すクオリティがあった。
ただ、スピードがあるわけではなかったので、カウンター向きの選手ではなかったね。
彼はボールを支配するチームでプレーしなければいけない選手であり、当然ながら、セルティックはそうだった」
セットプレーが素晴らしかったというのは納得だが、シンプルなプレーが卓越していたというのは面白い見方かもしれない。
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なお、俊輔は左ウィングとして選ばれている。その他のメンバーは、GKクレイグ・ゴードン、RBモーリス・マルパス、CBリチャード・グフ、CBテリー・ブッチャー、LBジョン・ブラウン、CMジム・ベット、CMジェームズ・マディソン、CMトレヴァー・スティーヴン、RWブリアン・ラウドルップ、FWマーク・ヘイトリー。
現在レスターで活躍するマディソンはプレスリーがコヴェントリーの監督時代に抜擢した選手だ。
スティーヴン・プレスリー
「私がコヴェントリーで抜擢したマディソンは16歳でトップチームとともに練習するようになった。
最初の練習から、自分がふわさしい男のように振る舞っていたよ。彼は自分がいい選手だと分かっていた。
試合や練習をコントロールしたがった。試合のテンポをコントロールする天性の能力を持つ選手だったね。
自分のゲームに一生懸命に取り組んでいたよ。
練習終わりに窓の外を見ると、彼はトレーニング場でフリーキックの練習をしていたものさ」
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