レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマが、政治団体「Reconquête」の構成員であるダミアン・リウを訴えたようだ。
ダミアン・リウは2020年、カリム・ベンゼマがテロリストと関連していると示唆する投稿を2度Twitterで行っていた。
一つは、中学校の教師だったサミュエル・パティという女性がイスラム教徒によって殺害されたという事件に関連するもの。
彼女は言論の自由に関する授業を行っていた際、ディスカッションの一つとしてシャルリー・エブドによるイスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を生徒に見せていた。
一人の生徒の父親であったイブラヒム・チニーナという人物がそれを非難し始めたことをきっかけにイスラム過激派による反発が広がり、授業から1週間後にアブドゥラフ・アンゾロフという人物がサミュエル・パティを殺害した。
しかもその手法が30センチのナイフで斬首するという凄惨なもので、フランス社会に大きな波紋を及ぼした。
ダミアン・リウ氏はこの事件に関連し、このテロ攻撃にカリム・ベンゼマが関与しているということを示唆していた。
また、ベンゼマが指を上げている際の写真をイスラム過激派のポーズと並べて投稿するなど、挑発的な主張を行っていた。
そして今回の訴えが明らかにされたのもダミアン・リウ本人からで、自身のTwitterで「名誉毀損で訴えられた、彼はわたしを黙らせたいと思っている」と発表している。
『Reconquête』は2021年に発足したフランスの政党で、今年の大統領選挙で右派の候補であったエリック・ゼムールが代表を務めている。
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あらゆる公共の場所でイスラム教の伝統的衣装であるヒジャブを禁止することを目指しており、イスラム過激派への管理を強める方針を持っている政党である。