今年日本に戻り、エースとしてJ1リーグ首位の鹿島アントラーズを牽引するFW鈴木優磨。

14日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦でもPKを含む2ゴールを記録し、4-1という大勝の立役者となった。

一方この華々しい結果とは裏腹に、試合までの一週間は不穏な空気にも包まれていた。鈴木がアルトゥール・カイキやディエゴ・ピトゥカといったブラジル人選手と練習で揉めていたことが伝えられていたからだ。

ただ札幌との試合後、鈴木はそうした衝突の重要性や意義を主張した。

鈴木優磨(鹿島アントラーズFW)

「前節のフラストレーションというのは全選手が持っている中で、やっぱり鹿島っていうのは練習からバチバチやって、練習から手を抜かないのが自分が在籍した中でも感じていますし、どっちが良い悪いではなくて、お互いが言い合ってチームが良い方向に行けるんじゃないかと思う。

腹を割って話せば意見はぶつかりますけど、それでも試合にあたっては『俺たちは1つだ』という話をしていますし、そこについて、今日はうまくいったんじゃないかと思います。

そこに関して妥協はしたくないし、お互いが試合でさらにやらなきゃという気持ちになれば、良い効果になる。“悪かった喧嘩”とは言えないんじゃないかと思います」

鹿島は前節、サンフレッチェ広島に敵地で3-0と敗れた。

内容はまさに完敗で、鈴木がこの日「ほんとクソみたいな試合をした。全員が動けなかったし、あのひどい負け方というのは選手、監督、スタッフ含め、全員が傷ついた」と振り返るほどだった。

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それからの一週間はピリピリしたムードに包まれ、練習中には仲間との衝突も起きてしまった。

しかしその真剣なぶつかり合いこそが、札幌戦の結果に象徴される「今の強さ」を生み出しているということのようだ。

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