日本人もプレーするブンデスリーガでは、最近5カ月で4人の選手が精巣腫瘍と診断された。
現地では、サッカーと精巣腫瘍に因果関係があるのかが注目されているようだ。
ただ、『BZ Berlin』によれば、胚細胞腫瘍と精巣腫瘍を専門とするマンディ・フーバッチュ医師はこう述べたそう。
「(5か月間で4人目の精巣腫瘍が見つかったが、それでも偶然といえるのか)
サッカー選手が精巣腫瘍の発症リスクを高めるとの関連性は科学的に立証されていません。
プロサッカー選手は同年代の男性と比べて、より密接な医療的ケアを受けています(発見されやすい)。
ただ、精巣ガンは20~45歳の全ての若い男性に最も多い悪性腫瘍です。
(プロサッカー選手に泌尿器科での検診を義務づけるべきか)
精巣腫瘍は検診なしでも95%と非常に高い治癒率があります。
この年齢層では病令数は少ないので検診は勧めません。
睾丸に異常を感じた場合に、出来るだけ早く専門医に診てもらえば十分です。
(少なくとも、自己チェックは大事になる)
その通りです。月に一度は、睾丸の自己チェックを勧めます。
また、サッカークラブは選手のメディカルチェックの一環として、泌尿器科の診察導入を検討してもいいでしょう。
(この病気への対処として、ブンデスリーガのケースにはどのような意義があるか)
サッカー選手がこの病気と積極的に向き合っていることは重要なメッセージになります。
サッカー選手にはロールモデル的機能がありますし、『僕らも皆さんの仲間。僕らもやっていくので、皆さんもできる』ということを示すことになります。
これはいいメッセージであり、この話題からタブーを取り除くことに役立ちます」
サッカーと精巣腫瘍の発症との関連は証明されていないとのこと。
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あまりナーバスになりすぎる必要はないものの、泌尿器科的チェックをメディカルチェックに組み込むのはありかもしれないと指摘していたようだ。
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