3日からスタートしたFIFAワールドカップ・カタール2022のラウンド16。最初の試合ではオランダ代表とアメリカ代表が激突した。

次回の大会をホストするアメリカは、序盤からボールを保持してプレー。ビルドアップから敵陣に攻め込もうという意思を見せる。そしてファーストチャンスでプリシッチが完璧に裏へ飛び出す場面を迎えるも…これをオランダのGKノッペルトがナイスセーブ。

これを逃したツケは大きかった。徐々にアメリカのプレーに慣れたオランダは、カウンターからチャンスを連続して迎えるようになる。

そして11分、速攻からドゥムフリースのクロスでメンフィス・デパイがシュートを決め、オランダが先制点を奪取する。

これで更に攻めるしかなくなったアメリカは、さらに前に人数をかけていくも、それはオランダの罠にハマりにいくようなものだった。

前半終了間際には守備でペースを握ったオランダが追加点。スローインからのパス回しで右サイドを崩してドゥムフリースがクロスを入れ、それをゴール前に入り込んだブリントが押し込む。

これによって、ゲームプランが完璧にハマったオランダが2点をリードしてハーフタイムを迎えることになった。

なんとしても追いつかなければならないアメリカは、後半からジョヴァンニ・レイナを投入。さらに67分にはライトとアーロンソンを起用し、さらに圧力を高めていく。

すると77分、プリシッチが右サイドから入れた低いクロスにライトが飛び込み、右足でなんとか触ったボールが奇跡的なループシュートに。ファーポストの信じられないようなコースに決まり、アメリカが1点差に詰め寄ることに成功。

しかしそれから数分後、ブリントのクロスからドゥムフリースがフリーで合わせてオランダが追加点。再びリードを2点に広げ、この試合をほぼ終わらせた。

【写真】メッシもロナウドも落選!2022W杯、最も価値ある最強の10選手

そして試合はこのまま終了。攻め立ててくるアメリカの攻撃を凌いだオランダが3-1で勝利し、ベスト8へと駒を進めることになった。

ルイス・ファン・ハール監督らしい「守備を固めてスピードを生かした速攻で点を取る」というスタイルがバッチリはまったオランダ。「退屈」と批判されるなか、結果でそれを黙らせている。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手