今季限りで現役を引退した元日本代表MF中村俊輔。44歳になった彼は今後、横浜FCでコーチを務めることになる。
その俊輔がDAZNで配信されている「やべっちスタジアム」に出演。矢部浩之さんとのやり取りは実に興味深いものだった。
セルティックで活躍したスコットランド時代は、自ら「成功体験」と語るほど公私ともに充実していたという。
「全部がうまくいく、監督もそう、家族もそう。子供が幼稚園に行っていたんですけど、本当に優しい先生ばっかりで、逆に日本語を覚えてくれる」ほどだったとか。
そんなセルティック時代の伝説といえば、2006年のUEFAチャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手に叩き込んだ2本のフリーキック。その話題になった際、2人はこんなやりとりをしていた。
「やべっち:2発あるけど、僕は1発目のほうが好きで。なんでかって言ったら、もうちょっと本来、間をとるけど、これって結構早めにシュートを打ってんのよね。
俊輔:流石ですね…!
(相手GKファンデルサールは)俺のことを知らないと思うので、だから『せーの』でやったら、絶対読むじゃないですか。
だから、助走を短くして、しかも、わざと早く蹴った。
なので、(壁に入っていた)サハ選手も飛ばなかったのかなとか、見えてなかったと思うんですよね、ファンデルサールも…。
それを見抜いた矢部さん、すごくないですか!!」
1本目は笛が鳴ってからわずか4秒で蹴っており、キックまでの助走も3歩だけ。一方、2本目の助走は5歩だった。
🇯🇵 Nakamura free-kick, #OTD in 2006 🎯@CelticFC || #UCL pic.twitter.com/G1QFpcEeP5
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) September 13, 2022
🍀 Nakamura unleashed THIS free-kick 1⃣4⃣ years ago today! 🎯#UCL | @CelticFC pic.twitter.com/ZKIwDcEhBC
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) November 21, 2020
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オランダ代表の絶対守護神でもあった名手エドウィン・ファンデルサールに読ませないために、普段よりも早いタイミングで蹴ったとのこと。そのうえで、俊輔はそれを見抜いた矢部さんの慧眼にも驚かされていた。
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