かつて日本代表でもプレーしたMF藤本淳吾が38歳で現役引退を発表した。
J3のSC相模原で戦った今季限りでスパイクを脱ぐことを決断。所属事務所を通じて、このようなコメントを出した。
「私、藤本淳吾はこの度引退する事を決意いたしました。
思い返せば、物心がついた時にはもうサッカーをしており、プロになってからは17年が経ちました。
名古屋グランパスに在籍していた時に応援してくれていた小学生のサポーターが、成長して免許を取り、今年はお母さんを乗せてSC相模原の試合へ応援に来てくれました。
その出来事はとても嬉しく、また、17年の長さと短さを実感しました。
プロ2年目の時に生まれた長男はもう高校生になります。
あと3年待てば、もしかしたら一緒に試合ができるのではという期待もありました。
ですが、「あと3年足りなかった」ではなく、「17年ものあいだ、プロサッカー選手として多くの子供達に影響を与えられたのではないか」と考えるようにしたいと思います。
良い時もあり、同じように挫折や苦悩の時もありましたが、本当に多くの方々の支えがあったからこそ、ここまで走り続けることが出来ました。
多くの声援を送って頂き、本当にありがとうございました。」
精度とパワーを備えた左足は絶品で、チャンスメイク力は日本人MFの中でもトップクラスを誇ったレフティだった。
この引退発表を受けて、ガンバ大阪でともにプレーした堂安律は、こんなメッセージを綴っている。
「淳吾さん現役時代お疲れ様でした!
こんな先輩になりたいと思って、フローニンゲンで25番つけたの思い出します。
淳吾さんのセカンドキャリアでの活躍期待しています」
藤本は2014シーズンに横浜F・マリノスに移籍した際、桐光学園の先輩でもある中村俊輔から背番号25を継承。その後、ガンバでも25番を背負い続けた。
堂安はその姿に憧れて、フローニンゲンやPSVで25番をつけていたとのこと。なお、現在所属するフライブルクでは42番をつけている。