アジア競技大会の女子サッカーは3日に準決勝が行われ、日本女子代表は地元中国に4-3で勝利。5大会連続の決勝進出を決めた。

ここまで4試合で31得点1失点。狩野倫久監督のもと圧倒的な強さで勝ち上がってきた日本だが、この日の相手は開催国の中国。難しい試合が予想された。

日本は4-4-1-1の形で、GKに浅野菜摘(ちふれASエルフェン埼玉)。DFは右から天野紗(INAC神戸レオネッサ)、後藤若葉(早稲田大)、古賀塔子(JFAアカデミー福島)、小山史乃観(セレッソ大阪ヤンマーレディース)と並び、ボランチは守備的な脇阪麗奈(セレッソ大阪ヤンマーレディース)、攻撃的な谷川萌々子(JFAアカデミー福島)という関係性。

右サイドに山本柚月(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、左サイドには中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)が入り、シャドーにキャプテンの塩越柚歩(三菱重工浦和レッズレディース)。1トップは唯一今年の女子ワールドカップメンバーである千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が務めた。

試合は序盤から日本ペース。両サイドバックが柔軟な立ち位置を取ってパスコースを作り、あまり苦労することなくボールを前へ進めていく。

11分に山本のドリブル突破から中嶋のゴールで先制すると、20分にコーナーキックで追いつかれたものの、31分には谷川が相手の股を抜く技ありのコントロールシュートを決めて勝ち越し。

その後も35分に千葉、42分にはコーナーキックからニアでフリックしたボールを古賀が合わせ、日本は4-1と3点リードで試合を折り返す。

日本は後半から前線の2枚、千葉と塩越に代えて大澤春花(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)と上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)を投入。

後半も日本がボールを持つ展開は続いたが、中国にはセットプレーという武器があった。55分には左コーナーキック、60分には右コーナーキックからともにヘディング弾を許し、試合は再び1点差の接戦に。

地元の大声援を受ける中国は圧力をかけて攻めてきたものの、最後までしのぎ切った日本が4-3で勝利。5大会連続の決勝進出を決めている。

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6日(金)の決勝ではもう一つの準決勝でウズベキスタンを8-0で下した宿敵・北朝鮮と対戦する。

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