この冬に行われたインテル・マイアミのアジアツアー。日曜日に香港で行われた試合には6万8000人ものファンが集まった。チケットの額は最高で680ドルにまで達していたという。
しかしながら、インテル・マイアミのなかで最高のスターと言えるリオネル・メッシは内転筋の怪我を抱えていたために欠場することになった。
香港の文化スポーツ観光長官であるケヴィン・ヨン氏は、「政府はメッシがプレーすると繰り返し説明を受けていたが、残り10分でそれが覆された」と説明したという。
また「我々はすぐにメッシがピッチでファンと交流するなど他の救済策を検討するよう要請したが、皆さんの想像のとおりにそれは上手く行かなかった」とも。
ただ、その数日後に日本の国立スタジアムで行われたヴィッセル神戸対インテル・マイアミの試合では、リオネル・メッシが30分ほどピッチでプレー。
その事実が中国や香港のファンの反発を呼んだとのことで、『BBC』によれば中国のSNS『微博』には15万件ほどのコメントが書かれたそう。
多くのファンはリオネル・メッシに対して「ゴミ野郎」「詐欺師」「日本人に迎合し、中国のファンからは金を吸い取るだけ」「二度と中国に来るな。サッカーが上手くてもいい人とは限らない」と激しい批判をぶつけたとのこと。
また中国共産党の国営メディアである『環球時報』は「香港に恥をかかせることを目的とした政治的な動機がある」と陰謀論を展開し、日本とクラブによる敵対的行為であると主張したという。
なお、この香港での試合を主催した会社は「主要なスポーツイベントである」として政府から1600万香港ドル(およそ3億円)の資金援助を受ける予定になっていたが、その申請を取り下げることになったとか。
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