今年も中国の春節(旧正月)を祝う時期となった。

欧州サッカークラブではここ数年、春節に合わせて特別なユニフォームをリリースするケースが目立つ。フランスの名門パリ・サンジェルマンにも近年恒例となっている春節ユニフォームが登場したが、そのデザインが注目を浴びている。

Paris Saint-Germain 2023-24 Chinese New Year Edition

今年も登場したPSGのChinese New Year(CNY)エディション。7番はご存じキリアン・エムバペだ。

ユニフォームはホームとアウェイの2モデルで、過去のシーズンと同様に背面のネームナンバーのみ特別デザイン。ユニフォーム自体に変化はない。

ただ、今年はネームのフォントデザインが過去最高傑作。これまでは明朝体のような一般的なフォントを使っていたが、今回は丸みのある形状が特徴的な篆書(てんしょ)体が特別感を際立たせる。

今季の10番はウスマヌ・デンベレだが、中国語(しかも篆書体)だと難しすぎてとても読めない。

今年の春節エディションでネームフォント以上に素晴らしいのが背番号の龍だ。番号自体にも華やかな柄模様を落とし込み特別なものとなっているのだが、さらに外から赤い龍が絡みつく。ここまでくると芸術的でもあり、気合の入ったCNYエディションとなっている。

アンセムジャケットにもCNYエディションが登場。背面にPSGのエンブレムと龍をデザインする。

今年の干支が欧米でも神話や映画などに登場する龍(ドラゴン)ということが関係しているのか、春節モデルをリリースするチームはどこも例年以上に凝ったデザインを投入しているという印象だ。

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確かに春節に向けたものなのだろうが、どちらかといえば今年は「ドラゴンデザインのスペシャルエディション」という感覚に近いのかもしれない。

東洋的で独特の雰囲気が漂うドラゴンデザインは決して中国人だけがメインターゲットではなく、クラブやメーカー側は全てのファンに対してのビジネスチャンスと捉えているように見える。

PSGのCNYエディションは、現在クラブ公式オンラインストアで予約販売を行っている。

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