ワールドカップ2次予選で北朝鮮に1-0で勝利した日本代表。試合後、センターバックで先発出場した板倉滉が囲み取材に応じた。

開始2分に田中碧のゴールで先制し、前半は圧倒的優位に試合を進めた日本。しかし後半になって北朝鮮が反撃に出ると守勢に。最後は5バックにして守りを固め、何とか1点を守り切った。

板倉は「(北朝鮮が)死に物狂いで日本を倒しにくるのは分かっていました。通してみると難しい試合になりましたけど、その中でちゃんと1-0で終われたのは良かったと思います」とこの一戦を振り返った。

押し込まれる展開の中で流れを変えたのが74分、谷口彰悟の投入だった。この交代で日本はそれまでの4バックから5バックに変更。これが功を奏した。

「ロングボールが増えた中で勝負しやすくなった、アタックしやすくなったなっていうのがあります。思い切っていけるようなポジショニングを取れたのは大きかった。5バックにしたことで『もう一回前からプレスに行こう』という意図も感じられたので後ろも余裕を持って対応できていました」

板倉にとって負傷からのぶっつけ本番だったアジアカップは悲惨な結末に終わった。大会を通して本来の調子からは程遠く、特に準々決勝のイラン戦では警告を受けた後に大崩れし、決勝点となるPKを献上している。

この日は、その大会後に行われた最初の試合。冨安健洋が負傷により招集外、リヴァプールでの激闘が続く遠藤航がベンチからのスタートとなり、板倉がキャプテンマークを巻いた。

「危機感を持って日本に帰ってきました。日本代表をもっと強くしたいという想いが強いので『このままじゃダメだ』と。今日キャプテンを任せてもらった中で本当に自分のプレーどうこうは正直どうでもよくて、チームが最後に勝っていればいいという気持ちでやっていました。結果として勝点3を取れたというところは良かったかなと思います」

日本代表、森保監督が「初招集」か「電撃復帰」させるべき絶好調の5名

なお、58分には本来のキャプテンである遠藤航が途中投入されたが、板倉はキャプテンマークを巻き続けた。それについては「いや、そこは申し訳ないなと」と遠藤に謝罪したうえでこんなやり取りがあったことを明かした。

「試合の途中で『あっ』と思ったタイミングがあったんですけど、スローインとかコーナーだったので『今じゃないな』と思いながら…全然タイミングがあれば変えたかったんですけど。航君にもそこは言われました。『お前全然渡さねーじゃん』って(笑)」

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手