沖縄県那覇市での整備が計画されているFC琉球OKINAWAと沖縄SVの新スタジアムに関する情報をまとめています。

「沖縄 新スタジアム」これまで

那覇市中心部に近い沖縄県営の奥武山(おうのやま)公園で最初にスタジアム構想が持ち上がったのは2011年のこと。初期の計画では陸上競技場が想定されていたが、2013年にサッカー専用へ変更され、「2017年度完成」「2023年度完成」といった青写真と停滞を経ながらも、継続的に検討されている。

現在整備計画の中心にあるのは「スポーツアイランド沖縄」。沖縄県はその実現に向け、スポーツコンベンションを推進し、スポーツを活用した観光振興等に取り組む。世界的に人気が高いサッカーによるアウェイツーリズムは新たな誘客に繋がると考えられ、県の観光振興を図る上で重要なコンテンツとなっているという。

沖縄県には、FC琉球や沖縄SVなどJ1への昇格を目指すチームが存在。これらのチームに活躍の場を提供し、相手チームのファンが来沖するアウェイツーリズムを活用した観光の推進を図るとともに、“観るスポーツ”を通して地域活性化と青少年の人材育成に寄与するとの観点から、Jリーグ規格サッカースタジアムの整備が必要であるとの認識のもと、2017年8月に「Jリーグ規格スタジアム整備基本計画」が策定された(※新スタジアムのイメージはこの基本計画に掲載されている)。

2023年度はこれまでの各種調査を踏まえ、事業規模や事業範囲、官民連携等について、広く民間事業者からの意見・提案を収集する調査を実施。より実現性の高い手法の検討が行われた。

今年、沖縄県議会2月定例会において行われた仲村家治議員のスタジアム整備の現状に関する一般質問に対し、県の宮城嗣吉文化観光スポーツ部長は以下のように答弁している。

「(奥武山公園の)現陸上競技場の再開発とスタジアムの整備についてお答えします。現陸上競技場はJリーグ規格スタジアムの整備計画地となっており、フットボール専用スタジアムとして整備する予定です。今年度はJリーグ基準の改定を踏まえて、コスト縮減と効率的な運営を目的に2万人規模の収容として整備する手法と、当初は1万人規模として整備したのち2万人規模へ段階整備する手法との比較検討を行いました。引き続きPFI手法による事業実施や整備後の民営方法、にぎわい創出の方策等の検討を進めてまいります」

概算事業費に関してはまだ精査中としながらも、2万人規模がおよそ200億円、1万人規模がおよそ120億円とのこと。財源については、クラウドファンディングを含め企業や個人から広く寄付を募るなど、様々な仕組みを検討していきたいという。

これを受け、高校時代にサッカー部でインターハイに出場したこともあるという仲村議員は、今後の建築費の高騰なども想定し、自身が以前副市長を務めた那覇市にも協力を仰いではどうかと提案(現状は県単独の事業として進んでいる)。

最後は沖縄県の玉城デニー知事が答弁に立ち、「しっかりと整理をして、将来性を持たせるという計画にする必要があるだろうと思っております。そのような中から、我々もぜひ『スポーツアイランド沖縄』という将来像に向けて、丁寧に取り組んでいきたいと思います」と語っている。引き続き沖縄県の動きに注目していきたい。

建設予定地

沖縄県那覇市奥武山町45(奥武山公園 陸上競技場)

鹿児島、新スタジアム情報・建設候補地まとめ(鹿児島ユナイテッドFC ホームスタジアム)

アクセス

沖縄都市モノレール線(ゆいレール)壺川駅から徒歩約3分
同・奥武山公園駅から徒歩約5分
那覇空港から車(一般道)で約5分

収容人数

約2万人 or 約1万人(2万人規模に拡張可能)

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