オランダ2部エールステ・ディヴィジで今季好調のFCドルトレヒト。

第33節終了時点で4位につけており、既に1部昇格プレーオフの出場は確定済み。2位ローダJCとの勝点差は7ポイントのため、自動昇格の可能性も残している。

そのドルトレヒトが「プレーオフで着用する」とした奇抜なデザインの新ユニフォームを、4月1日に発表した。

結論から言うと、これはエイプリルフールのネタ。手の込んだ真っ赤な嘘だった。

サッカー界になぜか度々登場する「ソーセージ・ユニフォーム」に新作登場か?!と、ドルトレヒトのサポーターや一部ユニフォームファンが一瞬沸き立ったが、発表日が4月1日だったため怪しむ声も多かった。

クラブは後日、これがエイプリルフールのネタだったと公表。しかし「ソーセージ・ユニフォーム」の発売を信じてしまったファンも結構多かったようで、SNS上では残念がる声も見られた。

これだけしっかりと作り込まれたら、本当に発売されると信じてしまうのは無理もないこと。誰もが期待するだろう。

ただしこのデザインには、単にエイプリルフールのジョークというだけでは終わらないストーリーがある。

便宜上「ソーセージ」と表現しているが、正しくは地元ドルトレヒトが発祥の「フリカンデル」を描いている。簡単に言えば皮無しソーセージとも表現できる食べ物だ。ユニフォームの中心にあるのはマヨネーズとケチャップらしい。

フリカンデルは、今から70年前の1954年に地元の肉屋が考案したもの。食に関する法律上の問題からミートボールという名前で売ることが出来なくなったものを、細長い形に変えて油で揚げたのがその始まりだとか。今ではオランダの定番フードとなっている。

このデザインは、70周年を迎える郷土のソウルフードに敬意を表し、地元ドルトレヒトとクラブの“切れ間のない絆”を細長いフリカンデルに例えたもの。ユニフォームの存在自体はジョークだったが、コンセプトは一点の曇りもない本気のデザインである。

なお、クラブはジョークを詫びるとともに、ユニフォームの代わりに(?)フリカンデルをデザインしたマフラーを数量限定で販売した。こちらは正真正銘の本物だ。

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ちなみにドルトレヒトの今季のユニフォームはこちら。緑がホーム、赤がアウェイとなる。どちらもなかなか格好よい。

2014-15シーズン以来の1部昇格への可能性を残しているドルトレヒト。昇格を決めた際には、ぜひ記念にフリカンデル・ユニフォームを作り盛大に祝ってほしいものである。

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