ユルゲン・クロップ監督が今季限りで退任するリヴァプール。先日、フェイエノールトを率いていたオランダ人指揮官アルネ・スロットが来季から指揮を執ることが発表された。

上田綺世が今季指導を受けていたアルネ・スロットとは何者なのか、リヴァプールのサポーターの中では大きな話題となっている。

今回、フェイエノールトでかつて5年間に渡ってアシスタントコーチを務めたマリノ・プシッチ氏が『Telegraph』のインタビューに応え、以下のように話していたとのこと。

「アルネ・スロット監督は、スタンドまで走っていったり、その前でジャンプしたりということはしないだろう。彼はいつも集中していて、細かいことに目を配っている。

試合について、そして改善する部分について深い考えを持っている素晴らしいコーチだ。オランダリーグだけでなく、ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグ、カンファレンスリーグの試合でも示した。

ただ、観客席の前で走らないからといって、情熱が足りない人物というワケではないよ。それは良い比較ではない。誰も同じ人間はおらず、全ての人間、全ての指導者がそれぞれユニークな方法で物事を進めるものだ。

アルネは落ち着いた人物だが、試合に対して情熱を持っていて、常に人々といい関係を築いている。スタジアムの雰囲気を良くすることにも敏感で、クラブとチーム、そしてファンをとても大事にしている。

世界中のサッカーを見てきたが、リヴァプールは彼を獲得するという素晴らしい仕事をしたと思うよ。ぴったりだと思う。

おしなべていえば哲学というのは常に変化するもので、状況に適応しなければならないものだ。しかしアルネの哲学はボールを支配するプレースタイルだ。それはどういう意味であるか。

後方から適切な形でビルドアップして、適切なスペースを見つけ、優秀な選手を良いポジションに配置して、彼らの才能とクオリティを生かし、そして激しいプレッシャーをかけていく。

もちろんユルゲン・クロップ監督は非常にエネルギッシュでアグレッシブなプレーをした、素晴らしいサッカーだった。

その意味では、アンフィールドの観客は来季からも素晴らしいサッカーを見ることになると思うよ。期待できるものは、『100%のプロ意識』だ。

彼は素晴らしい人だ。良いコーチが悪い人であるはずがない。彼は自分の環境やチームの選手達を大切にするし、365日24時間一生懸命働いている人物だ」

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スロット監督はどちらかといえば指揮をしているときに落ち着いているタイプで、クロップ監督のように盛り上げるコーチではないとのこと。

ただサッカーに関する情熱や細かい部分への執着があり、選手に高いプロ意識を求めるという部分が強みであるとか。

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