ラ・リーガのバルセロナは、チャビ・エルナンデス監督を今季限りで解任することを公式発表した。

チャビ・エルナンデス監督は契約を2025年夏まで残していたものの、1月に行なわれたビジャレアル戦で3-5と敗れたあとに今季限りでの退任を発表した。

しかしながら、4月25日に行なわれたチャビ監督とクラブの会長を務めるジョアン・ラポルタ氏の会合において続投に向けた合意が形成され、来季も同じ体勢で指揮が行なわれることが発表されていた。

ところが、報道によれば先日のアルメリア戦前日会見でチャビ監督が発した言葉に対してジョアン・ラポルタ会長が怒りを抱き、急遽再び解任の結庵が下されたという。

チャビ監督は、アルメリア戦の前日会見で以下のように話していたとされる。

「バルセロナのファンやメンバーは、レアル・マドリーや欧州トップクラスのクラブと競争することがとても難しい状況にあることを理解する必要があると思う。特に経済の面では。

25年前にバルセロナにやってきた監督が『あの選手が欲しい、この選手が必要だ』と言っていた状況とは異なっているんだ。

バルセロナのファンはそれを理解する必要があり、私はそれについてSDのデコや会長と話し合っている。

それは我々は競争を捨てているというわけではないし、そうはしたくない。タイトルを目指して戦い続ける。しかしながら、『これがバルセロナの状況だ。我々はまず安定が必要であり、時間がかかるものだ』ということは理解すべきことだ。

我々はその中で競争するために常に良いことをしていくつもりだし、会長もデコも前向きに取り組んでいる。ただ、経済状態は我々も悩まされている。

目的というものは変化する。それを受け入れて改善していく。そうでなければ我々はずっとこのままだ。うまくやれていないものは変えなければいけない。

経済状態はどうか、ファイナンシャル・フェアプレーの状況はどうか。そこから判断しなければならないのだ」

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財政的な問題に言及したチャビ監督に対し、ジョアン・ラポルタ会長や理事会の一部は「クラブの経営陣の努力を理解していない」と反発し、解任の動きを強めたと伝えられている。

なお、報道によればバルセロナはすでに元ドイツ代表監督のハンジ・フリックと交渉を進めており、就任の合意を取り付けているとのこと。

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