シント=トロイデンからパリ五輪のU-23日本代表メンバーに選出された山本理仁と藤田譲瑠チマ。

山本が2001年12月12日、藤田は2002年2月16日の生まれと、いわゆる「久保建英世代」の2人。ともに東京ヴェルディのアカデミー出身で、トップチームでも早くから出場機会を得て切磋琢磨してきた。

そんな2人が、揃って五輪代表に選出。8日の会見でそのことを尋ねられ、山本は「当時では考えられなかったですけど、いざこう一緒に戦うとなってみるとやっぱり、よく知っている仲間がいるというのは心強いです。アカデミーの時から自分たちに関わってくれた方々からも『2人で頑張ってくれ』という連絡をいただいたので、しっかり2人の力を出して戦いたいなと思っています」とコメント。

藤田も「自分も同じで、小学校の時の恩師の方だったりも理仁のことを知っていますし、ジュニアユース・ユース時代のスタッフの恩師の方々も『2人で頑張ってこい』というようなメッセージもあって、2人で頑張りたいなと思います」と話していた。

五輪の登録選手数は各チーム18人。限られた人数であるため、中盤の守備的なポジションは川﨑颯太を含む3人で回す可能性が高く、山本と藤田にかかる期待は大きい。

ただ一方で昨季のシント=トロイデンでは、山本が33試合、藤田が25試合に出場しながら先発はそれぞれ7試合と12試合にとどまった。

五輪が終われば世代別の代表活動は終わり、サムライブルーのユニフォームを着るためには森保一監督率いるA代表に食い込んでいく必要がある。そこへの決意を最後に問われると、それぞれ以下のように語った。

山本「まずはこのチーム、シント=トロイデンでの活躍はもちろん大事だと思います。ただ、このパリオリンピックも注目が集まる大会だと思うので、ここでしっかり活躍して各国のスカウトに『山本理仁はいい選手だ』とまずは思ってもらえるようにこの大会も戦いたいと思います」

藤田「去年自分はおそらくシント=トロイデンで50%くらいしか試合に出られませんでした。やっぱり悔しい結果でしたし、もっと出場時間を伸ばして、その中で活躍できる選手にならないとA代表は難しいと思います。そういったところを意識しながら今シーズンに臨みたいですし、逆にそういったところをしっかりとクリアできれば、戦える自信もあります」

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コロナ禍もあり20歳前後でなかなか国際経験を積めなかった山本理仁と藤田譲瑠チマ。東京ヴェルディの“血”を引く2人が初の大舞台でどんなプレーを見せてくれるのか楽しみにしたい。

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