日本代表のGK鈴木彩艶(パルマ)が『内田篤人のFOOTBALL TIME』に出演し、アジアカップでの経験を振り返った。

パリ五輪の有力候補だった鈴木だったが、移籍の報道がありメンバー外に。その後パルマへの加入が発表され、今シーズンはイタリア・セリエAを舞台に戦うこととなる。

鈴木は、内田からキャリアで感じた壁や挫折を聞かれた際に「直近でいったらアジアカップとかじゃないですかね」と反応。「一言でいうと力が入り過ぎていた。逆に。全部がうまくいかなった」と回答した。

昨年の強化試合でドイツ代表に4-1で快勝した日本代表は、アジアカップに優勝候補の筆頭として参戦した。

しかし肝心の本番では低調なパフォーマンスに終始し、準々決勝でイランに逆転負けして敗退。鈴木は守護神として全試合でゴールマウスを守ったが、5試合8失点を喫することになった。

鈴木に対しては大会中から批判が殺到し、元日本代表DF田中マルクス闘莉王も「使うべきじゃない」と起用に疑問を投げかけた。

それまで順調なキャリアを積み重ねていた鈴木にとっては初めてに近い大きな挫折となった。そんな鈴木に対し、内田は優しくこう語りかけた。

「そこは経験だからね。キーパーなんて特にそうだから。失敗を失敗と思わないで、『一歩一歩なんだな』って感じてほしい。

GKって難しいポジションじゃないですか。僕もずっと(川島)永嗣さんを見てきました。周りからいろいろ言われたりするポジションだけど、そんなん永嗣さんは気にしていないのよ。『自分に何ができるか』『自分が納得するプレーができているか』っていうことに焦点を当ててずっとプレーしてきてたから。

GKって一人しか出られないし孤独なポジション。そのぶん背負うものも大変だけど…まだ21歳?(もうすぐ22歳なります) GKなんて長くできるポジションだから。その中でどんどん成長していってほしいなと思います」

内田はかつて共に戦った川島永嗣を例に挙げ、何を言われても気にせず長いキャリアの中で成長してほしいという言葉をかけていた。

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頷きつつ神妙な面持ちで話を聞いていた鈴木だが、最後に内田が「いい話をしました」とカメラ目線で締めると苦笑いしていた。

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