今年1月に膵臓がんを患っていることを告白したスヴェン=ゴラン・エリクソン監督。
かつてイングランド代表やコートジボワール代表、マンチェスター・シティなどを指揮したスウェーデン人の名監督は、76歳で余命1年という宣告を受けたことを明らかにしていた。
『The SUN』によれば、『Amazon Prime』が8月23日にそのエリクソン監督に関するドキュメンタリーを公開する予定になっているとのこと。
そして、エリクソン監督はその最後で以下のように語っているという。
「私はこれまでいい人生を送ってきた。我々はみんな死ぬ日を恐れていると思うが、人生には死が付き物なのだ。
それをあるがままに受け入れることを学ばなければならない。願わくば、最後には『彼はいい人だった』と言って欲しいものだが、誰もがそう話してくれるわけではないだろうね。
私は『自分ができることはすべてやろうとする前向きな男』として記憶されたい。悲しみではなく、笑顔とともにね。
コーチ、選手、サポーター。全てに感謝する。本当に素晴らしかった。自分自身と人生を大切にして、それを生きてくれ。さようなら」
また、エリクソン監督はプライベートでは数多くの浮き名を流してきたプレイボーイであったが、長年連れ添った妻ナンシーとの関係について以下のように語っていたそうだ。
「私はいかなる犯罪も犯していないよ。セックスは我々全員の人生にとって良いものの一つだよ」
ドキュメンタリーではほかにもデイヴィッド・ベッカムやウェイン・ルーニーがインタビューに答えており、当時のエリクソン監督の指導が非常に新鮮だったことを明かしているという。
そして映像の中ではエリクソン監督がスウェーデンのフリケン湖を訪れる場面があり、その湖面を指さしながら「ここは寝るのに最高の場所だと思っていたんだ。遺灰はここに捨てられる。故郷にいるような気分だよ」と話しているとのこと。