U-20日本女子代表は18日、コロンビアで開催されているU-20女子ワールドカップの準決勝でオランダと対戦し、2-0で勝利。3大会連続の決勝進出を果たした。
準々決勝で前回王者スペインを破ったヤングなでしこ。延長戦での勝利だったが、オランダも前の試合はコロンビアとPK戦まで戦ったため、ともに中2日でコンディション面は五分と言えた。
狩野倫久監督はこの試合、スペイン戦と同じ11人を先発で起用。4-4-2の形で、GKは大熊茜。DFは右から柏村菜那、白垣うの、米田博美。佐々木里緒という4枚。
中盤の底を大山愛笑とキャプテンの小山史乃観が務め、サイドは右に松永未夢、左に氏原里穂菜、前線は土方麻椰と松窪真心の2トップとなった。
試合の序盤からペースを握ったのは日本。体格で一回りも二回りも勝るオランダに対し、人もボールも動くスタイルで着実に前進。スペースをうまく使いながらエリア内に侵入していく。
小気味よい日本のサッカーは、準々決勝でオランダに敗れた地元コロンビアの観衆も味方につけ、スペイン語で日本を意味する「ハーポン!」のコールがスタジアムにたびたび響く中で試合は進行。
ただ、オランダも4-2-3-1をベースに最後の局面では常に中央を締め、シュートを打たれてもキャプテンを務める守護神フェムケ・リーフティングが落ち着いて対応した。
前半アディショナルタイムにはゴール前での細かいパスから大山が決定的なシュートを放つが、これはポストに嫌われ、スコアレスで折り返す。
日本は後半頭から氏原に代えてボランチの天野紗を投入。小山を1列前に上げ、松窪が左サイドのポジションに入った。
迎えた55分、日本は敵陣深くで左サイドから右サイドへ展開。最後は松永の浮き球パスをこの日2度決定機を外していた松窪がボレーで合わせ、待望の先制点を手にする。
先制した日本は62分、大山と松永に代わって笹井一愛と早間美空が出場。笹井がトップに入ったことで今度はフィジカル能力に優れる土方が左サイドに移り、早間とともに両サイドの守備強度を高める。
83分、日本は相手のボールを高い位置で奪うと、早間のパスから再び松窪。日本の10番が冷静なフィニッシュで追加点を挙げ、これで勝負は決した。
オランダを2-0で破り、3大会連続の決勝進出を決めた日本。22日(日)の決勝では、準決勝でアメリカに1-0の勝利を収めた北朝鮮と対戦する。
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日本と北朝鮮は今年3月のU20女子アジアカップでもグループステージと決勝で対戦しており、0-1、1-2といずれも日本が敗戦。そのリベンジをかけた一戦は、日本時間23日(月)6:00からボゴタのエル・カンピンで行われる。