今年7月に10年ぶりに韓国代表の指揮官に復帰したホン・ミョンボ監督。

韓国はアジア杯敗退後の2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任し、約半年後にホン・ミョンボ監督を新指揮官に任命した。

ただ、韓国のスポーツなどを統括する政府機関である文化体育観光部は、ホン・ミョンボ監督の任命過程や韓国サッカー協会の財務・運営状況などについての調査を敢行。9月24日にホン・ミョンボ監督と韓国サッカー協会のチョン・モンギュ会長は、一連の疑惑を払拭するために証人として国会に出席した。

『Hankyung』などによれば、文化体育観光部は、2日に「韓国サッカー協会がクリンスマン、ホン・ミョンボ両監督の任命手続きで内部規定や手続きに違反していた」という中間監査発表を行ったという。

ホン・ミョンボ監督の選任過程で、規定上権限のない理事が最終的に監督候補を推薦したほか、面接過程が不透明・不公正に行われるなど手続きに違反したと指摘。また、文化体育観光部は、最終的にホン・ミョンボ監督を選任した手続きである理事会書面決議は、監督内定・発表後に形式的になされたに過ぎないとも判断したとのこと。

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さらに、クリンスマン前監督の人事も、代表チーム戦略強化委員会の機能が不十分なまま行われたと指摘。代表監督は戦略強化委員会の推薦を受けて理事会が任命することになっているが、協会と当時の戦略強化委員長は、委員会発足前から監督候補のリストを作成し、約20人の候補者に接触するなど、手続きを無視していたと非難された。

文化体育観光部の関係者は「国民の関心が高い問題であるため、中間監査結果を発表した」とコメント。

そのうえで、「監督選任手続き上の問題だけでなく、天安サッカーセンターの建設、コーチの資格管理など、他の主要事業についても特別監査が行われている。協会の不適切な事務処理や不合理な業務慣行、制度改善の点などを綿密に調査し、その結果を10月末にまとめて公表する予定だ」とも述べたという。

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