日本代表は14日、埼玉スタジアム2002で行われる2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループC第4節オーストラリア代表戦(15日午後7時35分キックオフ)に向けて、記者会見と前日練習を行った。
10日に行われたサウジアラビア代表戦は2-0で勝利したサムライブルー。前日記者会見に出席した森保一監督は「長距離移動もありましたが、いい準備をしてこられたと思います。ここまで最終予選で3連勝していますが、この3連勝はあすの勝利を約束してくれるものではありません。あすはホームでの勝利を目指して、チームとして戦ってほしいと思います」と気を引き締めた。
(写真 浅野凜太郎)
敵将からポイチと呼ばれています
ーー選手たちからは勝利が大前提のうえで、戦術を高めていく必要があると聞きました。どのような部分にフォーカスして最終予選を戦っていますか。
選手の言っている通りだと思います。W杯で世界一になるという大きな目標を持ちながら、まずはアジア予選を突破しなければいけない。アジア予選を突破するためには、一戦一戦、最善の準備をして勝利を積み重ねる必要があります。選手たちは大きな目標を持ちながらも、目の前の一戦に全力を尽くしてくれていますし、選手たちは日々のトレーニングからプロセスにこだわりを持って、あすにつなげています。
ーーコーナーキックでフリーを作られる場面がありました。原因についてはどう考えていますか。
まずセットプレーだけではなく、いくつかのミスがあったと思います。相手は力があるチームだったので、我々は後手を踏むことがあった。改善をしていかなければいけないと思います。我々が試合前に選手たちに対して、何かが起こり得るかを伝えておくことが必要だと思います。
ーー森保監督はサンフレッチェ広島時代にトニー・ポポヴィッチ監督と同僚でした。現在のご関係を教えてください。
ポパ(ポポヴィッチ監督の愛称)とはいい友達関係をいまも築いています。サンフレッチェ広島時代にともに戦ったチームメイトで、ポパは私をキャプテンと呼んでいるとみなさんにお伝えしたと思いますが、同時にポイチとも呼んでいます。
私が広島の監督を辞めてフリーでいるときに、ポポヴィッチが(Aリーグ・メン)ウェスタン・シドニー(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC)で監督をしていて、そして(森保監督の現役時代に広島で同僚だった)フォクシー(オーストラリア代表ハイデン・フォックスコーチ)がコーチをしているところに連絡を取って、2週間ほど研修をさせてもらいました。
そこでは監督をした後のリフレッシュと、そしてこれからまた監督業を続ける刺激をたくさんもらいました。
ーーオーストラリアは監督が交代後に1試合しか戦っていません。分析が難しいのでは。
オーストラリア代表の監督が代わってから分析している試合は1試合しかない状況ですが、その試合で何をやろうとしていたかを分析して、我々の対策を行っていきたいと思います。
ポポヴィッチ監督は4バックも3バックも使ってきますし、何か対策してくると思うので、1試合だけの情報にとらわれないようにしたい。ポポヴィッチ監督は闘う魂というか、激しいハードワークを選手たちに植え付けることができるので、あらゆる局面で戦っていけるメンタルの準備をしていきたいです。
ーーここ3試合で変えているところはシャドーのポジションです。どのような基準で変更して、試合に送り出していますか。
誰が出ても試合に勝てるメンバーが揃っていると思いますが、その中でもコンディションやグループでの機能性を含めた、ベストなチーム編成を組んでいます。あとは練習する時間がないので、W杯出場がかかっている最終予選で試すことはできませんが、トレーニングの中で誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能できるように、常に準備をしています。