田中マルクス闘莉王(43)が16日に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新し、日本代表MF久保建英(23)について注文を出した。
日系3世の闘莉王は留学生として来日し、後に帰化して日本代表入り。引退後は母国ブラジルから日本サッカー界に対する提言を発信している。
日本代表は15日、アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦し1-1で引き分けた。
久保建英は、右側のシャドーで先発。得意の個人技で観衆を沸かせる場面を作ったが、決定的な仕事をするまでにはいたらなかった。
闘莉王はそんな久保について、「ボールはキープしてるし、守備もちゃんと頑張っている」と評価したうえで“ある点”については苦言を呈した。
「何回も口酸っぱくいうんだけど、縦にえぐる時には得意ではない右足でもあげるべき。(中略)縦に行けているのにもかかわらず、もう一回切り返してブロックされている左足に持っていく。もうバレてる。ちゃんと右(足)でも仕事をできるということを求めたい」
この試合では、途中投入された中村敬斗が利き足とは逆足でクロスをあげ同点のオウンゴールを誘発した。
一方久保は右サイドを縦に突破する場面こそあったものの、そこからあまり右足は使わず、左足に持ち替えて防がれる場面が目立った。
「左(足)がスーパーなのはみんな分かっている。(中略)左に切り返した時は必ずブロックされている。スペースがない。シュートができていない。じゃあ右にいったらいいんじゃないという考えに変えるべき」
久保の左足が脅威であることは対戦相手は理解しており、「めちゃくちゃ研究もしている」という闘莉王。
右足で勝負すべきところを「しなかった」ことに対して不満を述べ、「少しアイディアが足りなかった」とまとめていた。