来月7日に最新メンバーを発表する日本代表。
メンバー発表の楽しみは何といっても新しい顔ぶれだが、9月にアジア最終予選が始まって以降、初招集は高井幸大(川崎フロンターレ)、望月ヘンリー海輝(町田ゼルビア)、大橋祐紀(ブラックバーン)の3名のみ。
来月まで公式戦が続くこともあり、“試す”という点ではなかなか難しい状況にある。
ただすでにグループ首位を独走する状態にあり、そろそろフレッシュな人選を期待したいところでもあるだろう。
現在J1リーグで首位に立つサンフレッチェ広島のDF塩谷司(35)は、『DAZN』と『エルゴラッソ』の共同企画の中でチームメイトのDF中野就斗(24)を推薦していた。
日本代表として7試合1得点を記録している塩谷は、広島では森保一監督のもとでもプレーしている。
“対人の鬼”としてその名を馳せてきた35歳は、24歳の中野について「能力は本当に高くて守備も攻撃もできる。得点もとれますしアシストもできる。守備の部分では対人に強く、足も速いですしヘディングも強い」と評価し、「言うことはないと思います」と絶賛した。
中野は桐蔭横浜大学から2022年に広島へ加入。広島では主にウイングバックで起用されている。
ただ大学時代は冨安健洋を目標に掲げるDFで、今季は荒木隼人のケガもあり本職センターバックの中央や塩谷と同じ右ストッパーでもプレーしている。
技術面で課題はあるものの、当たりの強さや身体能力はすでにJでもトップクラスにある。
右サイドバックで経験を積んで世界的なセンターバックに成長したDFといえば、スペインのプジョルやセルヒオ・ラモスが思い浮かぶが、8月の柏レイソル戦でゴールを決めた際には「セルヒオ・ラモスのようだ」と話題になり、Jリーグ公式も“広島のセルヒオ・ラモス”と紹介している。
19日に行われた湘南ベルマーレ戦でもワールドクラスの強烈なシュートを叩き込むなど、今シーズン5得点をマークしている。
Jリーグのファン・サポーターからは日本代表に推す声も出ているが、今の代表は国内組にとって狭き門でもある。
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塩谷は「ウイングバックも経験して、得点もとって、アシストもして。守備はもともと良くて、攻撃のところはすごく成長した」と評価し、代表入りについては「最後の一つ一つの細かいところまでこだわってもっとやっていかなければいけないのかなと思います」と話していた。