大分トリニータは11日、元日本代表MF梅崎司が2024シーズンをもって現役を引退することになったと発表した。

梅崎は1987年2月23日生まれの37歳。トップデビューした大分トリニータで早々に日本代表に選出されると、2007年にはフランスのグルノーブルで半年間プレー。

若くしての海外挑戦はうまくいかなかったものの、2008年に移籍した浦和レッズで活躍。10年間を過ごしたあと、湘南ベルマーレを経て、2021年7月から大分へ復帰していた。

2022年にQolyが行った単独インタビューで大分復帰について、「『これを逃したらもうないかな』というのが正直な気持ちでした」と語っていた梅崎。このシーズンは24試合で3ゴールを挙げ、チームのJ1昇格プレーオフ出場に貢献している(準決勝でロアッソ熊本に敗退)。

この時のインタビューでは、当時カタールワールドカップを控えていた日本代表MF三笘薫についても聞いていた。同じドリブラーとして非常に興味深いコメントをしてくれたので改めて紹介したい(動画3分17秒から)。

――いま、日本代表だと、三笘薫選手のドリブルがとても印象的です。

「ああもう、彼はちょっと別格過ぎて(笑)。いちファンですね、僕は」

――三笘選手のドリブルは梅崎選手から見てどう感じますか?

「いやぁ、なんですかね。単に外すのではなくて、一人で一番危険なところまで持っていけるので。

縦が“まっすぐ縦”じゃないんです。ネイマールもそうですけど、縦に行って、中にえぐっていくじゃないですか。昔ネイマールがワイドをやっていた時も。

やっぱりあれを一人で、今はポケットとかニアゾーンと言いますけど、あそこを一人で取れる選手っていないですよね。世界を見渡してもなかなか。

ワンツーもあるし、アウトサイドのパスとかも得意で、よく周りも見えています。

一番好きなのはメンタリティかなと思いますね。この間のアメリカ戦の時も、途中から入って、何度かボールを失って、『リズム悪いな』と思いながら見ていました。

ただ、最終的にはあのゴール。カットインで2人を抜いてというところまで持っていける。

まずそもそもそういうメンタリティがないと実行できないと思いますし、なんかもうそのまま(上まで)行っちゃってほしいなと思いますね」

一番好きなのがメンタリティというのは、やはり同じドリブラー気質の梅崎だからこその部分だろう。失敗しても相手に仕掛け続けられる、強靭なメンタルを持った三笘のその後の活躍はご存知の通りだ。

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ちなみに、梅崎は当時Jリーグで注目しているドリブラーとして、井上健太(現横浜F・マリノス)、紺野和也(現アビスパ福岡)の名前も挙げていた。

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