イスラエル代表チームは14日、UEFAネーションズリーグでフランス代表とパリで対戦。試合は0-0の引き分けとなった。

先日、UEFAヨーロッパリーグリーグフェーズ第4節マッカビ・テル・アヴィヴ(イスラエル)対アヤックス(オランダ)の試合で反ユダヤ主義的な暴動が起こった影響もあり、試合は厳戒態勢で実施。8万人収容のスタジアムにもかかわらず、スタジアムにはわずかな数の観客しか集まらなかった。

イギリス紙『The Guardian』によると、試合開始前のイスラエル国歌斉唱時にはブーイングの声もあったほか、試合中にはファン同士が衝突する場面もあった。結局、この衝突は厳戒態勢が功を奏し、警備員によって速やかに介入された。

先日のテル・アヴィヴ対アヤックスの試合のように大規模化こそしなかったものの、再び衝突は起こってしまった。

これに対し、同試合を観戦していたフランスのエマニュエル・マクロン大統領は試合後「我々はいかなる場所でも反ユダヤ主義に屈することはなく、フランス共和国を含め、暴力や脅迫は決して蔓延しない」と語っている。

とはいえ、最近サッカー界で連続して発生している反ユダヤ主義とユダヤ人の衝突には、一部の国際政治学者から、ユダヤ人側がイスラーム教徒などを扇動しているという指摘も存在しており、一概にどちらが悪いといえるような単純な問題ではない。

実際、本件に関して、フランスの国会議員であるエリック・コケレル氏は『The Guardian』の取材に対し

「誰もが二流だと知っているこの試合には、大統領や首相が出席している。ベンヤミン・ネタニヤフが『ガザを破壊し続けろ』以外のメッセージを聞くとでも思っているのか?フランスは見て見ぬふりをしている。」

「これは完全にスキャンダルだ。フランス対ロシアの試合を想像してみよう。エマニュエル・マクロン大統領は、この試合に出席して栄誉を讃えただろうか?もちろんそうではない。どちらの場合も、2つの侵略国があるのに」

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とフランスのマクロン大統領やイスラエルを批判するコメントを残している。

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