Jリーグ・ザスパ群馬の運営会社である株式会社ザスパは20日、ホームセンター大手の株式会社カインズに対して第三者割当増資を行い、カインズがザスパの単独筆頭株主となったことを発表した。
これに伴い、カインズ代表取締役社長CEOの高家正行氏が2025年4月に開催予定の定時株主総会にてザスパの取締役(非常勤)に就任するという。
群馬は今年、呼称を「ザスパクサツ群馬」から「ザスパ群馬」へ変更。前年にクラブ史上初めてJ1昇格プレーオフ圏争いを繰り広げただけに(最終順位は11位)期待されたシーズンだったが、開幕から低迷してしまう。
5月に大槻毅監督の解任に踏み切るもその時点で1勝3分10敗と致命的な不調を陥っており、ヘッドコーチから昇格した武藤覚監督も最下位脱出を果たせず。来季は6年ぶりにJ3を戦うことになった。
カインズは、ザスパ群馬がJリーグに加盟して間もない2006年からオフィシャルユニフォームパートナーとして、ベイシアグループの各企業とともにチームを支援。2020年12月には、チームを運営するザスパに資本参加し、筆頭株主グループの一員となっている。
今年オープンした群馬の新たな練習拠点「GCCザスパーク」も彼らが企業版ふるさと納税を活用して整備し前橋市へ寄贈したものだ。
今回、ザスパ群馬が実施する第三者割当増資をカインズが引き受けるのは2020年に続いて2度目。単独筆頭株主となるカインズは今後、クラブが掲げる『2030年のJ1昇格』をともに目指し、経営基盤の強化に一層寄与していくという。
カインズ創業の地であり、数多くの店舗を有するホームタウン「群馬」において、地域の課題を解決すると共に活性化を図り、群馬の誇りを創る「共創」のパートナーとして、ザスパ群馬との活動を強化していくとのことだ。
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なお、ザスパ群馬は、引退したばかりの元日本代表MF細貝萌が来年2月から代表取締役社長代行兼GMに就任することが発表されている。