リヴァプールでの出場機会が激減している日本代表MF遠藤航。
18日に行われたリーグカップのサウサンプトン戦では偽センターバックとして起用され、2-1の勝利に貢献した。
そうしたなか、『The Athletic』は「逆境におけるリヴァプールの適応力は、彼らの最大の強みのひとつになりつつある」として、遠藤のCB起用を特集している。
「リヴァプールは、2試合連続でMFがセンターバックの代わりを務め、自分のポジションのようにそのポジションをコントロールした。
これは、遠藤航が(少なくともリバプールでのキャリアでは)馴染みのないポジションで輝いた。
ディフェンスの中心でプレーするのは、体を張ってひるむことなくヘディングでボールをはじく覚悟のある、タフで百戦錬磨の選手たちだ。サイズも重要だ。
遠藤は今シーズンのリヴァプールでその役割を任された他のどの選手よりもずっと小さい(178cm)。だが、終盤にサウサンプトンの巨漢ストライカー、ポール・オヌアチュ(201cm)に矮小化されたときでさえ、苦戦の兆候は見せなかった。
『ポジションが異なっても、このようにいいプレーをすることは、彼がいかに優れた選手であるかを示しているが、彼のメンタリティがどのようなものかを示している』とアルネ・スロット監督は語った。
遠藤はピッチ上で最もファウルを受けた選手だったが、タックル(4)とデュエル(10)の最多勝利数も記録し、85回のパスのうちミスはわずか6回だった。
遠藤にこの試練に備える時間はあまりなかったが、リヴァプールが窮地に陥った時に絶大な力を発揮した。
もちろん、彼はライアン・フラーフェンベルフらプレミアリーグで優先的に起用されている他のMFのようなスキルは決して持ち合わせていない。
フィルヒル・ファンダイクも自分のポジション(CB)を恐れることはないだろうが、遠藤がそのポジションで出場時間も経験もあまりないのにステップアップしたことは印象的だった」
身長180cmに満たない遠藤が、CBとして卓越したプレーを見せたことを称賛していた。
ただ、遠藤はJリーグ時代から圧倒的な対人の強さを持っており、センターバックやサイドバックでのプレー経験を持つ。実際、キャリア通算での出場試合は、守備的MF(187試合)よりもセンターバックの方が多い(240試合)。