2026年W杯アジア最終予選で日本代表と同じグループCを戦っているインドネシア。
2020年からチームを指揮してきた国民的英雄といえる韓国人のシン・テヨン監督を電撃解任した。
そして、インドネシアサッカー協会は、8日に元オランダ代表FWパトリック・クライファート氏が新監督に就任すると発表。契約は2027年までの2年ながら延長オプションも付随している。
そうしたなか、『朝鮮日報』は、「衝撃!シン・テヨン監督、殺人疑惑のオランダレジェンドと交代…インドネシア全土が懸念」と伝えていた。
バルセロナでもプレーしたクライファートは世界的ストライカーだったが、選手時代にはプライベートにはいくつかの問題があり、監督としては実績がない。
インドネシアサッカー協会の公式SNSには「シン・テヨン監督を見捨てて、ネームバリュー頼みの監督を招聘した」、「協会内にスパイがいるようだ」などと批判の声が殺到しているとか。さらに、クライファート監督の過去の法的問題に触れ、反対するファンもいたとのこと。
「2003年に英紙Guardianは、『クライファートは運転中の殺人容疑で法的トラブルを抱えていた。彼は過失致死罪を免れ、刑務所に入ることを免れた』と伝えていた」としている。
1995年、アヤックスに所属していた当時19歳のクライファートは、速度超過による自動車事故を起こし、56歳の男性を死亡させた。禁錮刑は免れたものの、240時間の社会奉仕活動を科す有罪判決を受けている。亡くなった男性はアヤックスサポーターだったというが、殺人という表現は、言い過ぎだろうか。
インドネシアは、6月のW杯アジア最終予選最終戦で日本と対戦する。