昨季J3で19位となったY.S.C.C.横浜は高知ユナイテッドとのJ3・JFL(日本フットボールリーグ)入れ替え戦で2試合合計1-3(1-1、0-2)で敗れ、事実上のJFL降格(Jリーグ退会、JFL入会)が決まった。
1シーズンでJリーグ復帰を目指すYS横浜だが、今月8日時点で20選手が退団、補強はゼロと前途多難だ。
11日時点で新加入選手は3人
今月8日時点では12選手しか在籍していない状況だったが、9日にJ2サガン鳥栖からGKイ・ユンソン(期限付き移籍)、10日にJ3のFC琉球を契約満了となっていたDF増谷幸祐、JFLに降格したいわてグルージャ盛岡MF新里涼を期限付き移籍で獲得し、11日に契約満了となっていたMF冨士田康人と再契約を発表して現有戦力は計16人となった。
ただJFLの1試合登録選手人数は18人であり、これからJリーグ復帰を掲げるチームとしては選手集めが危機的状況となっている。
退団した19選手(11日時点)の内訳は以下の通り、
GK岡本享也(J2ジェフユナイテッド千葉)
GK後東尚輝(J2徳島ヴォルティスに復帰、J3ヴァンラーレ八戸へ育成型期限付き移籍)
DF 藤原拓也(神奈川県社会人1部品川CC横浜)
DF大嶋春樹(J3ガイナーレ鳥取)
DFヴァンイヤーデン・ショーン(J2横浜FC復帰)
DF大越寛人(関東2部SHIBUYA CITY FC)
MF土館賢人(未定)
MF柳雄太郎(J3カマタマーレ讃岐)
MF山本凌太郎(引退)
MF脇坂崚平(J3ヴァンラーレ八戸)
MF藤島樹騎也(JFL盛岡)
MF大竹悠聖(未定)
MF大竹優心(J1アルビレックス新潟復帰)
MF橋本陸斗(J1東京ヴェルディ復帰後J1ヴィッセル神戸に完全移籍)
MF奥村晃司(J3テゲバジャーロ宮崎)
MF中里崇宏(JFL盛岡)
FWピーダーセン世穏(八戸)
FWルクマン・ハキム(ベルギー1部コルトライク復帰)
FW松村航希(JFL盛岡)
大量の戦力流出により編成も困難を極める状況となっており、ここから選手を増強を進めたとしても立て直しは難しそうだ。
セカンドチーム(神奈川県社会人1部)からのトップチーム昇格で選手補充という手もあるが、選手の質を考えれば人数合わせでしかなく、年々競争力が高まっているJFLで勝ち抜くには至難だ。
新指揮官に韓国2部ソウルイーランドでコーチを務めていた長嶺寛明監督を招へい、J1浦和レッズやJ2北海道コンサドーレ札幌でミハイロ・ペトロヴィッチを約10年支えてきた手腕に期待がかかる。3月8日から開幕するJFLに向けてYS横浜がどのような編成で挑むのかに注目していきたい。