J1浦和レッズからオランダ1部NECに完全移籍したオランダ人FWブライアン・リンセンが10日、オランダ・ヘルダーラント州の地域公共放送の『Omroep Gelderland』の取材に応じた。

オランダ1部通算108得点のストライカーが小川に挑戦状

現在18チーム中12位と苦戦中のNECに今月5日加入したリンセンはファンから注目を浴びている。オランダ1部通算341試合108得点を挙げたベテランストライカーを加え、後半戦の巻き返しを図ろうとしている。

同メディアによると、3シーズン浦和で過ごしたストライカーは「オランダに戻って、リンブルフ州の家族の近くにいられるからうれしいよ。家族を持つ私にとって、それは重要なことだからね。 そしてもう一つ、ここでならすぐに日本語が上達できそうだね」と報道陣の笑いを誘ったという。

NECは近年日本人選手の獲得に積極的であり、ファジアーノ岡山からFW佐野航大、横浜FCから日本代表FW小川航基、慶応義塾大からFW塩貝健人を迎い入れて強化している。

日本ではJ1通算39試合4得点と思うような結果を挙げられなかったリンセンだが、「いまでは日本人とプレーするのも慣れたよ」と豪語するように日本人トリオとの共同戦線に意欲的だ。

ただリンセンが最も得意とするセンターフォワードの位置は小川が定位置をつかんでおり、今季リーグ戦16試合6得点1アシストと結果を出している。ポジションを争うライバルに対してリンセンは闘争心を燃やしている。

日本代表FW小川

「僕は控えのストライカーになるためにクラブに来たわけじゃないよ。プレーできるかは完全に僕次第だ。僕は航基よりも上手くなるために全力を尽くすよ。だけど彼の方が優れているなら、それでいいけどね」と日本代表ストライカーとのポジション争いに向けて意気込んだ。

オランダが生んだ最強すぎるストライカー5名

NECは日本時間12日午前4時にアウェーでズウォレと対戦する。日本人トリオとリンセンの共同戦線、小川とリンセンのポジション争いなど後半戦に巻き返しを図るNECから目を離せない。

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