プロゴルファーを目指している元プロサッカー選手が話題になっている。
かつてナイジェリア代表として62試合に出場したピーター・オデムウィンギーだ。
2008年の北京五輪ではリオネル・メッシ擁するアルゼンチンに屈したものの、銀メダルを獲得。グループステージでは日本代表とも対戦している。その後、2010年と2014年のワールドカップにも出場したストライカーだ。
ロシア人の母を持ち、旧ソ連・現ウズベキスタンのタシケントで生まれ、ナイジェリアで育ったという稀有な経歴の持ち主でもある。
『BBC』によれば、オデムウィンギーはWBAに所属していた2012年の米ツアーで初めてゴルフをしたとか。その彼はいまやPGA(全米プロゴルフ協会)のメンバーになり、PSGツアーでプレーする夢を抱いている。
「夢を持って追いかけなきゃいけないでしょ。Qスクール(PGAツアー予選トーナメント)でプレーして、その目標からどれだけ離れているかを見定めるよ。来年は全英オープンの予選に出るつもりさ。可能性はある。自分には才能がある」
彼が本格的にゴルフにハマったのはストーク時代で、ピーター・クラウチらチームメイトと一緒によくプレーしたそう。
「ゴルフの魔法が僕らを結び付けてくれた。ロッカールームでの仲間意識が高まったね。それをピッチ(試合)に持ち込み、サッカー選手として一緒に多くの成功を収めた。
サッカーにおけるパスのタッチと同じようにゴルフではパットの強さが重要になる。だから、パワーが全てじゃないんだ。
ゴールを決めるのは大好きだった、特に終了間際にね。ゴルフだと18番ホールでパットを沈めて優勝するようなものさ。
負けず嫌いな性格が糧になっている。ゴルフのいいところは、この先何年もプレーできること。スポーツマンとしてのステータスがいまだにある」
3人の子供を持つ彼は、バーミンガム大学で4年間学び、プロゴルフ研究の準学士まで取得した。
また、UEFAのコーチングライセンスの取得も考えているというが、ゴルフの伝道師になりたいという思いも強いとか。
「ゴルフ場が増えれば、観光業も発展する。子供たちは良い国で奨学金を得ることができる。もし誰かがチャンスを見つけたら、それを掴んで素晴らしい人生を手に入れることができる。他のスポーツと同じさ。早く始めれば始めるほど、エリートになるチャンスがある。
夢のひとつは、ヨーロピアンツアーかPGAツアーでナイジェリアの国旗を見ること。
自分の体験談が人々の参加を促し、親たちが子供を連れて行き、ゴルフを体験させるきっかけになればいいね。自分と同じように多くの人がゴルフを好きになるはずさ」