ブラジルメディア『UOL』は10日、J1浦和レッズが獲得交渉を行っていた元ブラジル代表のフランス1部リヨンDFアドリエウソンがベルギー1部アンデルレヒトへの移籍が決まったと報じた。
浦和がセレソン招集の実力派センターバックを逃す
同メディアによると、昨季ブラジル1部ボタフォゴへ期限付き移籍してコパ・リベルタドーレス、ブラジル・セリエAの2冠に貢献したアドリエウソンに浦和とトルコ1部トラブゾンスポル、アンデルレヒトが獲得交渉をしていたという。ただアドリエウソンはベルギーの名門を選ぶと見られている。
さらにブラジル1部クルゼイロもセレソンに招集経験がある実力者との契約を検討していたが、リヨンの高額な要求を聞いて辞退したと伝えた。
アドリエウソンはブラジル1部スポルチで頭角を現し、ボタフォゴで国内屈指のセンターバックへと成長。昨年1月にリヨンへ完全移籍するも、リーグ戦通算3試合出場に留まった。
リヨンでの出場機会に苦しんだアドリエウソンは昨年9月にボタフォゴに期限付き移籍で復帰し、南米覇者、国内リーグ王者へと導くパフォーマンスを見せた。
2023年10月にはブラジル代表に招集されるも、出場は果たせなかった。それでも地上戦で見せる粘り強い守備やカバーリングと身体能力の高さはずば抜けており、国内外の移籍市場で注目される存在だった。
アンデルレヒトはアドリエウソンを期限付き移籍で獲得するために交渉を進めているという。
報道が事実なら浦和は惜しくも本格派センターバックの獲得に失敗したことになるが、今後も強力なDFの補強に動くのだろうか。クラブワールドカップを控える赤い名門の動向が注目されている。