高校サッカーの頂点を決める冬の風物詩、全国高校サッカー選手権大会が佳境を迎えている。
本日11日に準決勝2試合が行われ、成人の日となる13日に決勝戦が行われる。
その全国高校サッカー選手権大会の1大会最多得点記録を持つのは、元日本代表FW大迫勇也だ。2008~2009年の第87回大会で鹿児島城西高校のエースだった大迫は10ゴールを叩き出した。6-2で勝利した滝川第二との準々決勝後には「大迫半端ないって」という名言も生まれた(城西は準優勝)。
そうしたなか、その大迫と一緒にドミニカでオフを過ごした元日本代表DF吉田麻也は、TokyoFMの『吉田麻也の切り替えて行こう!』でこんな話をしていた。
「選手権が始まった時、大迫選手とドミニカで旅行をしていたので、大迫選手の出身である鹿児島城西とサウサンプトンへの移籍が決まっている高岡伶颯選手が所属する宮崎の日章学園、両方ともユニフォームがMizuno製で、僕の同級生がMizunoの担当をしているチーム・学校でもあるので、そのふたつを注目しておりました。
ですが、鹿児島城西は1回戦で負けてしまいました。そして、宮崎の日章学園も2回戦で負けてしまったということで、難しいですね。いい選手がいても勝てないのが、この大会の醍醐味ですかね。
選手権といえば、テレビでも放送されるし、学校の女の子たちにも応援されるし、昔は僕らも憧れていましたね。僕はクラブチーム出身だったので、選手権は出ることはなかったんですけど。クラブチームからすると、キャーキャー言われてるやつに負けるわけにはいかんぞといつも思って戦ってましたし。
高体連の子供たちからすると、あんなぬるま湯で戦っている、いい環境でやってるユースのやつらに負けるわけにはいかないということで…(笑)そういう熾烈な戦いが今もあるんじゃないかなと思いますが。
僕らの時は高円宮杯(高体連のチームとクラブユースチームが対戦する大会)という大会で兵庫県の滝川第二高校に決勝戦で負けてしまったんですけど。
今大会の得点ランキング暫定1位は、5得点をあげた堀越高校の三鴨奏太選手ということで、すでに敗退が決まっており、大迫選手の10得点の記録は破れなさそうということで。
ちょうど、バケーション中に大迫選手と話していたんですけど、正直、大迫選手もそろそろ抜いてほしいという本音を漏らしておりました(笑)
毎回毎回それが取り上げられるのは…大迫選手的には半端ないというフレーズができてよかったのかもしれないですけど、さすがにもう何年?大迫が高校を卒業してから、だいぶ経ってるから、そろそろ抜かなきゃいけないでしょう、子供たち。来年は是非抜いてほしいと思います」
長崎県出身の吉田は、名古屋グランパスユースに所属するために中学時代に愛知に移住。学校でちやほやされる高体連の選手たちをうらやましく思っていたとか。
なお、今大会の準決勝は、東福岡(福岡)vs前橋育英(群馬)、流通経済大柏(千葉)vs東海大相模(神奈川)というカードになった。