2026年W杯アジア最終予選で日本代表と同じグループCを戦っている中国。
日本には2連敗したものの、3チームと勝点で並んでおり、逆転でのW杯出場を狙っている。
その中国代表は今月9日から18日まで代表合宿を行うが、ブランコ・イヴァンコヴィッチ監督は、ノルウェー系のヨン・フー・セテこと侯永永を初めて招集。また、元Jリーガーであるブラジル人MFセルジーニョの帰化にも動いている。
ただ、『北京青年報』によれば、ある帰化選手は中国代表への復帰を断固拒否したという。それは、李可ことニコ・イェナリス。31歳の彼は名門アーセナルで育成された選手として知られており、2019年に中国初の帰化選手として代表デビューを果たした。
ただ、2023年11月以降は代表でプレーしていない。イヴァンコヴィッチ監督は代表復帰を何度も説得しようとしたものの、失敗に終わり、ついに断念したという。
李可が2024年1月のアジアカップメンバーから外れた際、遅刻が原因と伝えられていた。ただ、彼は昨年11月のインタビューでこう話していたそう。
「冬期合宿から戻った後、代表チームとともに全身全霊で試合に備えていた。
アジアカップの期間中、中国サッカー協会と代表監督(アレクサンダル・ヤンコヴィッチ前監督)は、自分のことを”凍結”するという個人的な決断を下した。
その経験全体はあまり気持ちのいいものではなかった…。代表監督はこの決断(凍結)を下し、サッカー協会もそれを支持した。だから自分としては、この決定を実行に移すしかない」
アジアカップのメンバーから外れた際、代表チームと齟齬があったようだ。そこで関係性がこじれ、いまだに修復されていない模様。
なお、彼は今年、中国1部の北京国安から同1部の上海申花へ移籍している。