JFLのY.S.C.C.横浜(以下YS横浜)は12日、元U-17日本代表MF小島秀仁(32)が2024シーズンをもって現役引退することを発表した。

地元の前橋育英高出身の小島は、2年生のときに全国高校総体で日本一に輝くなど高校屈指の逸材として知られた。

また、U-17日本代表として2009年に行われたFIFA U-17ワールドカップに出場。この世代は宇佐美貴史、柴崎岳、宮市亮、杉本健勇ら天才肌のタレントが豊作で“プラチナ世代”と呼ばれ、小島は柴崎とボランチでコンビを組んだ。

プロでは2011年に浦和レッズでキャリアをスタートさせ、徳島ヴォルティス、愛媛FC、ジェフユナイテッド千葉を経て2023年にYS横浜に加入。

昨季J3で21試合に出場したが、チームは19位で「J3・JFL入れ替え戦」へまわり、高知ユナイテッドに敗れてJリーグ退会が決まっていた。

YS横浜の公式サイトには、小島のコメントが掲載されている。

「今シーズンをもって、現役を引退することを決意しました。

私のサッカー選手としての大きな夢は達成できませんでした。ただ14年間プロサッカー選手としてプレーできた時間は、自分にとってかけがえのない時間でした。

この14年間関わったたくさんの方々、そして所属した5チームは一生忘れることのない、そしてこれからはサポーターとして応援していくクラブです。

”夢”への最初のチャンスをくれた日本一のクラブ『浦和レッドダイヤモンズ』、”難しさ”を実感させてもらったクラブ『徳島ヴォルティス』、”幸せ”を再確認させてもらったクラブ『愛媛FC』、”責任”を一番感じたクラブ『ジェフユナイテッド市原・千葉』、”現実”を見せられたクラブ『Y.S.C.C.横浜』、そして5チームで出会ったファン、サポーターの方々

時に厳しい声でぶつかり、苦しい時には支えてくれ、勝利の喜びを一緒に感じ、思い出を一緒に作り感じられたことは、僕の宝物です。

サポーターからの言葉で何度も救われました。本当に感謝しています。ありがとうございました。

ここでは伝えきれないことが多いので、お世話になっている方々、仲間、親友、両親、そして1番近くで支えてくれた家族には直接感謝を伝えさせて頂きたいです。

最後にサッカーとは離れ、違う道を歩みます。いつかサッカーに恩返しできるような人間に成長してきます。

14年間本当にありがとうございました」

小島は「大きな夢は達成できませんでした」と悔しさを滲ませながらも、「自分にとってかけがえのない時間でした」と感謝の言葉を述べた。

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なお今後については「最後にサッカーとは離れ、違う道を歩みます」とひとまずはサッカー界から離れることを示唆している。

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