清武弘嗣や西川周作など何人もの日本代表選手をアカデミーから輩出してきたことで知られる大分トリニータ。

先日また一人、U-18出身でロサンゼルス五輪世代の主力として期待される19歳MF保田堅心がベルギーの強豪ヘンクへ期限付き移籍を果たしている。

そんな大分で、サッカー専用スタジアム整備の構想が浮上している。

地元メディアなどは先日、クラブ運営会社の筆頭株主である貸会議室大手TKPが大分市の足立信也市長に中心市街地の活性化プランの一つとして提案したことを伝えた。

候補地の一つとなっているのが、市中心部にある大分市営陸上競技場「ジェイリーススタジアム」だ。場所はここ。

市営陸上競技場は、1965年の高校総体と1966年の国体に向けて建設された古いスタジアム。現在も日本陸上競技連盟の公認を受けているが、2028年2月に公認期限を迎えるという。

大分トリニータが現在ホームとしているのは「クラサスドーム大分」(※2025年1月1日に改称。それまではレゾナックドーム大分)。サッカーやラグビーのワールドカップでも使用された4万人収容の巨大スタジアムだ。

しかしオープンから20年以上が経ち、昨年の定期点検では屋根を開閉させるワイヤーロープの老朽化が判明。交換工事の着工は2025年度以降になる見通しで、屋根の開閉を再開する時期は未定となっている。

また市街地から少し離れた丘陵地にスタジアムがあり、アクセスは決して良いとは言えない。今回名前の挙がった「ジェイリーススタジアム」も最寄りのJR牧駅から30分、JR大分駅から40分ほどの場所とはいえ、市の中心部に位置している。

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「ジェイリーススタジアム」はあくまで候補地の一つとのことだが、TKPが大分市と話をしているのは事実の様子。今後の動向を見守りたい。

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