J2リーグの徳島ヴォルティスは18日、昨年まで所属した元日本代表FW柿谷曜一朗(35)が現役引退することを発表した。

セレッソ大阪の下部組織で育った柿谷は、2006年U-17アジア選手権で大会MVPに。翌年のU-17ワールドカップではフランス戦で世界を驚かせるスーパーゴールを決めた。

当時の評価は同期入団の香川真司(現C大阪)より上で、その卓越したトラップ技術と創造性にあふれるプレーから“ジーニアス”(天才)と呼ばれた。

C大阪では伸び悩んだが、J2・徳島への期限付き移籍で開花。C大阪復帰後には日本代表にも招集されて2014年ワールドカップに出場した。

一昨年12年ぶりに徳島へ復帰し、以降は副キャプテンを務めた。ただ昨年は29試合0得点に終わり、クラブを退団することが発表されていた。

引退する柿谷は、徳島のリリースで以下のように語っている。

「徳島ヴォルティスのファン・サポーターの皆さまをはじめ、徳島で支えていただいた皆さま、私、柿谷曜一朗は2024シーズンをもって引退することを決めました。引退するにあたって、アカデミーの時からお世話になったセレッソ大阪で記者会見の場を設けていただくことになりました。その際に徳島の皆さまにも、自分の言葉で直接気持ちを伝えられたらと思っています。これまで応援していただき、本当にありがとうございました」

また、自身のSNSには「幸せなサッカー人生でした。感謝は会見でたくさん伝えさせてもらいます」と綴っている。

引退の会見を開く古巣のC大阪は、「心踊るプレーで見ているたくさんの人を魅了した柿谷選手。数々の印象に残るゴールは決して忘れません。現役生活お疲れ様でした」とSNSでメッセージを送った。

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徳島を退団することが決まった際に「ヴォルティスで身体が動かなくなるまでサッカーがしたかった」と無念を語っていた柿谷。結果としてはその徳島で現役生活を終えることとなった。

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