日テレ・東京ヴェルディベレーザは29日、元なでしこジャパンMF木下桃香が2025年1月31日をもって引退をすることになったと発表した。
木下は2003年3月2日生まれの21歳。中学からベレーザの下部組織であるメニーナへ加入し、中学3年でU-16日本女子代表へ招集されるなど世代屈指の攻撃的MFとして成長。2020年には早くもトップチームでリーグ戦18試合2ゴールを記録した。
翌2021年4月、高倉麻子監督(当時)のなでしこジャパンに初招集されると、すぐさま結果を残し、同年7月の東京五輪でバックアップメンバー入り。選手枠の拡大に伴い正式にメンバー登録されると、チリ戦で18歳での五輪デビューを飾っている。
なでしこの未来を担う一人として注目され、2023-24シーズンからは日テレ・東京ヴェルディベレーザの10番を背負っていた木下。今季もWEリーグやカップ戦で試合出場を重ねていただけに、ファン・サポーターにとっては突然の引退表明となった。
以下は21歳で現役を退く決断をした木下のコメント。
「他のチームでプレーすることが考えられないぐらいベレーザ・メニーナのサッカーが大好きで、様々な最高な瞬間をこのクラブで味わうことができたことは自分にとって一生の宝物です。
これまでサッカーのことを常に考えて生きてきましたが、自分の人生を考えた時、プロサッカー選手としてプレーすることが必ずしも1番ではない自分に気がつきました。次の道を完全に決めたわけではありませんが、サッカーから離れ、自分と向き合う時間をつくりたいという思いから、この決断に至りました。
今シーズンこそリーグ優勝を掲げていた中、サッカーという形で恩返しすることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今の自分が精一杯考えて出した答えです。
今回、このような自分の決断を認めてくれたクラブ、そして、これまで応援してくださったファン・サポーター、パートナーの皆さま、お世話になった選手・スタッフ、サッカーを通して関わってくださった全ての皆さま、本当にありがとうございました」
3月に22歳の誕生日を迎える木下は、この春に大学を卒業するとみられる。