レンヌとフランソワ氏の関わり

2019年のフランスカップ優勝の際のフランソワ氏(写真/Getty)

そんなフランソワ氏がレンヌと関わりはじめたのは1998年のこと。ケリンググループの創業者でもある父フランソワ・ピノーがレンヌを買収した際、息子であるフランソワ氏も経営に参画。2017年からは事業を父に代わりオーナーを務めている。

父子がクラブを買収して以降、1部と2部を行き来する所謂エレベータークラブであったレンヌは、降格もなく国内屈指の名門チームとして変貌することになる。それでも「無冠クラブ」として揶揄され続けていたレンヌだったが、息子フランソワ氏に継承後の2018/19シーズンには国内有数の強豪パリ・サンジェルマンを破り、フランスカップを優勝。クラブに48年ぶりにトップタイトルをもたらした。

今季は現在16位と低迷しているものの、この冬の移籍市場では古橋のほかにも、アルナスル(サウジアラビア)からコートジボワール代表MFセコ・フォファナ、RCランス(フランス)からフランス代表GKブライス・サンバを補強し、計70億円以上の移籍金を支払い、現況を打破するため、豊富な資金力を活かし積極補強に動いている。

レンヌは過去にフランス代表FWウスマン・デンベレなどを輩出していることから、若手育成に積極的なクラブという印象も強い。ただ、ベテランに差し掛かりつつある今冬の積極補強は「勝つための補強」だと言える。

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“グラスゴーの英雄”古橋は、名物オーナーの期待に応え名門レンヌの救世主となれるだろうか。古橋のフランスでの活躍に注目だ。

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