マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ)のルベン・アモリン監督が、ルート・ファン・ニステルローイ監督をコーチングスタッフ入りさせなかった理由を明かした。6日、イギリス『Daily mail』が伝えた。
11月にマンチェスター・Uの監督となったアモリン監督。就任に際して、自らのコーチングスタッフメンバーをユナイテッドに連れてきた同指揮官は、暫定的に同クラブで指揮を執っていたファン・ニステルローイ元監督をスタッフに迎え入れなかった。
アモリン監督は「難しい状況ではなかった。僕にとっては明らかだったから、説明するだけでよかったんだ」と上記の決断をした理由を明かした。
「彼はサッカー人だから、この状況を理解していた。僕にはチームとスタッフがいる。僕をここに連れてきてくれたチームと一緒に仕事をしたかった。ルートを留めておくのは私にとって良いことであり、望まていたことだった。しかし、どんなことがあっても、私はルートを部下たちの前に立たせるつもりはない」
ユナイテッドでは公式戦219試合に出場し、通算150得点を記録したレジェンドFWであるファン・ニステルローイ監督。アモリン監督はクラブの象徴であるオランダ人ストライカーの功績が影響していると説明した。
「私はルートのような人物をスタッフの階層の最下層に置かなければならなかったが、それは彼にとって不公平だったと思う。ルートに敬意を表すために、私は彼にはっきりと言った。『私には自分のチームがあり、これからも同じやり方で続ける、そしてこのクラブの伝説であるルートのような人物をスタッフの階層の最下層に置くつもりはない』と説明したんだ」
新監督の説明を聞き、ファン・ニステルローイ監督は何も文句を言わなかったという。その後、ファン・ニステルローイ監督はレスター・シティFCの監督に就任。ここまでリーグ18位のチームで苦戦を強いられている。
それでも、ユナイテッドでの暫定監督時代は3勝1引き分けと好成績を収めていたオランダ人指揮官。同監督がユナイテッドで残した成績について問われたアモリン監督は「私は本当にプライドが高い人間なので本当につらいが、受け止めている。気まずい思いはしていない。彼(ファン・ニステルローイ)はチームを知っていたし、チームとともに働いていた。私は本当に難しい決断を下し、時にはチーム内に問題や摩擦を生んでしまった」と、素直に悔しさをあらわにした。
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それでもアモリン監督は「私は選手たちが私と同じように試合を観られるよう手助けし、パフォーマンスと結果を向上させようとしている」と強調。両指揮官が激突するFAカップ4回戦ユナイテッド対レスター戦に注目が集まる。