フェリペ・メロ

所属した主なクラブ:フィオレンティーナ、インテル、ユヴェントス、フルミネンセなど

代表:ブラジル

41歳で今年現役を引退することを発表した「狂犬」フェリペ・メロ。ピッチ内での激しすぎるプレースタイル、そしてトラブルを恐れない溢れんばかりの闘争心は、キャリアの終盤になっても衰えることはなかった。

彼のハイライトは2010年のワールドカップでアリエン・ロッベンを踏みつけ、西村主審にレッドカードを提示された場面だ。彼にとっては苦い思い出であろうが、フェリペ・メロのスタイルを象徴するような一瞬であった。

サッカーファンに愛憎入り混じった感情で受け入れられた彼は、多くのクラブでカルト的な人気と反発の両面を受けたほか、ゲーム「FIFA」シリーズでは強力で万能なカードとしてユーザーに愛された。

シモン・ケアー

所属した主なクラブ:セビージャ、リール、ミラン、アタランタ、ローマなど

代表:デンマーク

35歳で輝かしいキャリアに終止符を打つことを決めたデンマーク代表DFシモン・ケアー。長く様々なクラブでプレーしたが、メジャータイトルは2021年にセリエAを制覇した時のものだけ。記録よりも記憶に残る選手であった。

デンマーク代表史上最多キャップを持っている彼は、4回のワールドカップと2回の欧州選手権に出場。そしてEURO2020ではピッチ上で心臓発作を起こしたクリスティアン・エリクセンをいち早く救助した選手の一人である。

混乱の中で冷静な態度を保ち、メディカルチームを呼び、救命活動を受けるエリクセンの姿を見せないようにチームメイトで周りを囲んだ。さらにパニックに陥るエリクセンの妻を落ち着かせた。その行動からUEFA会長賞を授与されている。