浜野まいかが所属するチェルシー女子は、英女子トップリーグ5連覇中の強豪だ。
チームのエースとして活躍してきたのが、オーストラリア女子代表FWサム・カー。
豪州女子代表最多得点記録も持つ31歳のカーは、女子サッカー界を代表するスターで、一時は年収5億円を稼いでいた。
ただ、2023年1月にロンドンで警察官に対して人種差別的なハラスメントを行った容疑で起訴された。タクシー料金をめぐる苦情に対応していた警官に対して「くそバカ白人」などと暴言を吐いたとされている。
『Guardian』などによれば、11日、キングストン刑事裁判所の陪審員たちは、4時間の審議の末にカーに無罪の評決を下したという。
カーはこの判決を受けて、このような声明を出した。
「本日の無罪判決を受けて、ようやくこの困難な時期を乗り越えることができる。
トラウマ的な夜に不適切な表現をしたことを謝罪する一方で、私は常に、誰かを侮辱したり傷つけたりするつもりはなかったと主張してきたし、陪審員が全員一致で同意してくれたことに感謝している。
パートナーのクリスティ、家族、友人、そして愛とサポートをくれたすべてのファン、特に毎日法廷に出席してくれたファンに感謝したい。
ピッチに戻ることに全力を注いでおり、私と家族にとってエキサイティングな一年になることを楽しみにしている」
ただ、評決後にカーの弁護士が裁判費用の問題を指摘した際、判事は「私はカー自身の行動がこの申し立ての提起に大きく寄与したと考えている。陪審の評決の意向に背くつもりはないが、それは費用の問題に大きく関係している」と苦言を呈していたという。