[J2第1節ジェフユナイテッド千葉 2-0いわきFC 、2月15日、福島・ハワイアンズスタジアムいわき]

17季ぶりのJ1復帰を目指す千葉はいわきを2-0で破り、2季ぶりの開幕白星スタートを切った。いわきの激しいプレッシャーに押し込まれ、前半だけで被シュート数12本と圧倒された。それでも泥臭い守備で決定機を阻止し続け、前半31分にMF横山暁之が先制し、後半15分にDF髙橋壱晟がダメ押しループ弾でトドメを刺して勝利をもぎ取った。

ペナルティキック前に見せた不敵な笑み

いわきの激しいプレッシャーに苦しめられた千葉だったが、前半29分にペナルティエリア内へ侵入したMF椿直起が相手選手に倒され、ペナルティキック(PK)を獲得した。キッカーに名乗り出た横山はペナルティマークの前に立つと相手ゴールキーパーに向けて不敵な笑みを浮かべてにらみつけた。

ペナルティキック前に不敵な笑みを浮かべた横山

まるでホラー映画のワンシーンに出ててきそうな満面の笑み。蛇ににらまれた蛙という言葉があるように、この笑顔で見つめられたら相手守護神も恐怖を覚えるだろう。「あれルーティーンなんですよ。(PKでは)すべてにおいて相手の上手に立たないといけない。PKは決めて当たり前みたいな感じで思われるし、キーパーは止めればヒーロー。キーパーの方が心境的にちょっと有利じゃないすか。 キーパーより心境的に上手に立たなきゃいけない。『別に余裕だよ』みたいな雰囲気を出しています」と笑顔の意図を明かした。

相手GKの逆を突くゴール左側へのシュートで、待望の先制点を挙げると横山はゴール裏へと駆け寄り、『俺が新しい背番号10だ』といわんばかりに雄たけびを上げた。

ゴール後に雄たけびを上げた横山

その光景を見届けたゴール裏は歓喜のボルテージを高めるように歓声を上げた。