サッカーファンはおおよそ自分が応援するクラブに情熱を注ぐものであるが、その一方で敵でありながらも目が向いてしまうような印象的な選手もいる。
今回は『GMS』から「サッカーの歴史上最も風変わりだった選手たち」をご紹介する。
ジミー・ブラード
所属した主なクラブ:ウィガン、フラム、ハル・シティなど
国籍:イングランド
イングランド・プレミアリーグのファンにはとても印象深いジミー・ブラード。ピッチ内では情熱的なタックルでハードファイトするボランチであった一方、ピッチ外では常に笑いを取りに行く姿勢でファンの心を掴んでいた。
アーロン・マクリーンは、「シャワーを浴びていたらジミーが入ってきて、僕のイチモツを持ちあげて言ったんだ。『うわぁ、なんてこった、すげぇ重いぜ!』とね」というエピソードを明かしていた。しかも、これが初対面の時だというからすごい話である。
ホルヘ・カンポス
所属した主なクラブ:プーマス、アトランテ、LAギャラクシー
国籍:メキシコ
メキシコの名GKであるホルヘ・カンポスは、身長がわずか168cmしかなかったという貴重な選手だ。自らデザインした派手なジャージを身に着けて、彼にしかできないプレーを見せていた。
1989-90シーズンにはストライカーとしてプレーし14ゴールを奪った経験もあり、GKとして起用されていたとしても自陣を飛び出してドリブルを仕掛けることに恐れを見せることはなかった。
絶頂期の彼は、「コーチはいつも『君はGKであることを忘れてはいけない』と言っていた。当時、僕はチームの得点王だったから笑っていたよ」というコメントを残している。
イェンス・レーマン
所属した主なクラブ:シャルケ04、アーセナル、ドルトムント、シュトゥットガルト
国籍:ドイツ
ゴールキーパーは奇人が多いと言われるが、その中でも非常に気難しい男だったと評価されているレーマン。ドイツ代表でポジションを争ったオリヴァー・カーンとも犬猿の仲だった。
また、誰もが認める「いい人」であったアーセナルの同僚マヌエル・アルムニアすらも「彼がなぜ僕をあんなに嫌うのかわからないよ」と話したほど強烈な対抗心を見せていたという。
引退後もファンのメガネを奪ったり、隣人の庭の屋根をチェーンソーで破壊して警察を呼ばれたりと、奇行癖はまだ治っていないようだ。
トーマス・ミュラー
所属した主なクラブ:バイエルン
国籍:ドイツ
ちょっと変わった性格をしているトーマス・ミュラー。その点においてもサッカー史上最も過小評価されている選手の一人かもしれない。
世界トップレベルの場所で競争心を見せつつも、常に遊び心と気楽さを持ち込む姿でファンに愛されている。最近はハリー・ケインのゴールパフォーマンスを真似して話題を集めていた。