スペインサッカー連盟(RFEF)の元会長であるルイス・ルビアレス氏が2023年女子ワールドカップ(W杯)決勝後にスペイン女子代表FWジェニファー・エルモソに同意しないままキスをしたとして、性的暴行の罪で有罪判決を受けた。20日、欧州複数メディアが報じた。
ルビアレス氏は2023年8月に行われた女子W杯の表彰式で、初優勝を果たしたスペイン代表にメダルを授与する際、エルモソの唇に無理やりキスをしたとして性的暴行の罪に問われていた。
スペインの高等裁判所は、これを受けて1万ユーロ(約156万円)以上の罰金を命じた。また、強要罪についてはルビアレス氏を無罪としたが、ルビアレス氏はエルモソの半径200メートル以内への立ち入りと、エルモソとのメッセージや通話を1年間禁止にした。
この事件の民事検察官を務めたスペインサッカー選手協会(AFE)は、この判決は「女性の権利の擁護と、虐待や不平等のないスポーツを目指す闘いにおいて大きな前進だ」と声明を発表。
なお、ルビアレス氏側は判決に控訴する意向を示し、「私は戦い続けるつもりだ」と語ったようだ。