スウェーデン1部のユールゴーデンでプレーする小杉啓太。
18歳の左サイドバックは、国内カップ戦でチームを救う劇的ゴールを決めた。
23日に行われた試合でユールゴーデンは2部のオッデヴォル相手に終了寸前までリードを許す苦しい展開。
格下相手に敗戦濃厚となった後半アディショナルタイム5分、ラストプレーで小杉が劇的な同点ゴールを叩き込んだ(動画3分40秒から)。
フリーキックのこぼれを左足で蹴り込む!小杉の劇的弾で試合は2-2の引き分けで終了。
クラブ公式も「絶望的」だったという状況を救った小杉は、試合後にこう話していた。
「最後の瞬間だったので、ボールが入ったときはほっとした。何らかの形で貢献したいと思っていたけれど、そうするにはいい方法になった。
勝ち進むチャンスを得るためには負けるわけにはいかなかったので、終盤まで負けていたときは少し不安だった。しかし、同点ゴールを決めたときはいい気持ちに変わった。
最後の10分間は時計をずっと見ていた。できるだけシンプルにプレーし、愚かなミスをしないようにすることが大事だった。
(開始9分で2失点するなどチームとして)前半は子供のようなプレーだった。連携プレーがなく、まったく自分たちらしくないパフォーマンスだった。
特に序盤に単純でバカげたミスを犯し、集中力を失ってしまった。(ハーフタイムには)お互いを鼓舞し合い、自分たちの仕事をすることについて話し合った」
2点ビハインドで前半を終えたユールゴーデンは、ハーフタイムで一気に3人を交代させており、監督は「前半終了時に3選手を交代させなければいけなかったので腹が立った。楽しいはずなどない。その3人のせいではなく、チーム全体のせいだった。後半はもっとやらなければいけないことを明確にしたかった」と話していた。
なお、小杉は2023年のU-17W杯で日本代表の一員として活躍を見せると、湘南ベルマーレユースから北欧への移籍を決断。
欧州1部リーグでプレーを重ねており、市場価値は10代の日本人選手トップとなる200万ユーロ(3.1億円)となっている。