サッカーの試合に欠かせないボール。イングランドでその試合球が話題になっている。
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、2日のFAカップ対プリマス戦後にボールへの不満を口にしたのだ。
シティはこの試合でシュート20本が枠外に飛んだが、指揮官は「チャンピオンズリーグのボール(adidas製)は格別、プレミアリーグのボール(Nike製)も格別だ。これはそうではない。コントロールするのが難しい」と発言。
一方、イングランドサッカー協会(FA)は、FAカップで使用されているMitre製のボールはFIFAのテストに準拠しており、性能には自信があると反論している。
そうしたなか、『BBC』は「なぜ大会ごとでボールが違うのか?」という話題を伝えていた。
各リーグやコンペティションごとに使用されるボールは異なる。イングランドでもプレミアリーグはNikeだが、2部チャンピオンシップはPuma。UEFAコンペティションでもCLはadidasだが、ELはKipstaといった具合だ。
その試合球は競技規則によって、仕様が定められている。
・適切な材質でできている。
・外周は、68cm(27インチ)以上、70cm(28インチ)以下。
・重さは、試合開始時に 410g(14オンス)以上、450g(16オンス)以下。
・空気圧は、海面の高さの気圧で、0.6~1.1気圧。
仕様は同じはずのボールにメーカーごとに違いはあるのか。同紙はこうも伝えている。
「ボールの寸法はほぼ決まっているが、使用される素材と技術は異なる場合がある。これにより、空中におけるボールの動き方が変わる可能性がある。
例えば、2024-25シーズンのプレミアリーグで使用されている、Nike Flight。
製品仕様によると、ボールはポリウレタン、ゴム、ポリエステル、綿でできている。ケーシングに溝があり、ボールの周りを空気が通り、「より忠実な飛行」を実現する。
そして、カラバオカップの公式試合球、PumaのOrbita 1はどうか。このボールは縫い目が少なく、パネルが大きいため、選手の感触がよくなるという。
また、2024-25シーズンを前に、adidasはチャンピオンズリーグの試合球でよりも多くのバイオベースの物質、サトウキビや木の繊維などを使用と発表している」
なお、プレミアリーグは2000-01シーズンからNikeのボールを使用してきたが、2025-26シーズンからはPumaに変更される。